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ゲーム論説ブログ

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雑感・TROPCO5

2015/05/15 20:24 Category:ソフトレビュー
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裁と言うと、すぐさま浮かぶ人物はアドルフ・ヒトラーだろう。20世紀初頭、狂信的支持を以ってドイツを統治した男。彼が行ったホロコーストによって殺されたユダヤ人は、400万人とも600万人とも言われ、人類史上屈指の暴君と言われる。
 では独裁とは、即ち最悪の政治体制なのか?現在では北朝鮮などが代表的な独裁国家とされるが、他にも独裁といえる国はある。
 アラブ首長国連邦の一国ドバイは、絶対君主制で王位は世襲。国民には結党の自由もない立派な独裁国家だが、観光と流通と金融を柱に、豊かで美しい国を形成している。
 独裁とは善悪を指す言葉ではない。それを用いて何を成すかが、元首の評価を左右するにすぎないのである。

 カリブ海に浮かぶ美しい島トロピコ。青い空と海に挟まれた楽園は、同時に主だった産業のない地球の田舎だった。
 そんな島に総督として赴任し「帝国」から全権を委任されたあなたは、この島を立派な「国家」に生まれ変わらせる使命を得る。
 何もない島で何すりゃいいのと呆然とするかもしれないが、土壌は肥沃で農作物や畜産物がよく育ち、穴を掘れば地下資源も掘り出せ、何の変哲もない自然は、文明圏の人々にとって最高の観光スポットになるのだ。
 しかもアメリカに近く共産圏からも遠くないこの島は、両陣営にとって捨て置けない存在でもあり、交渉次第で外貨をがっぽり稼ぐことも……。
 この島を地上の楽園にするか、銃と金で国民を隷従させるか。あなたの「独裁」は何を目指すか!?

 シリーズファンならおなじみ、サルサの流れる陽気な島で、ちょいとブラックな統治ごっこが楽しめる箱庭シムの最新作。
 ゲームの基本的な目的は、外貨を獲得すること。国を作るにゃ金がいるのだ。
 主な収入手段は、生産品を輸出すること。土地にあった農作物を作るもよし、家畜を育てて肉やミルクや毛を売ってもいい。島内の要所要所には、鉄や金などが採れる鉱脈があるので、これを掘って売ってもいい。
 働かざるもの食うべからず。島の人口が増えていけば、失業者が増えるばかり。そこで新しい働き口を作る。島で採れた原料を加工する工場を作れば、付加価値がつきより高く輸出できて一石二鳥。また観光施設や警察、軍隊なども就職先になる。
 また今回から、施設ごとに「管理者」を配置できるようになった。
 これは施設に付帯効果をつけられるもので、生産力をあげたり周囲の建築物に影響を与えたりする。管理者は限られているので、効果的な配置が求められるだろう。
 こうして島の経済サイクルを完成させ、国力を底上げしたら、いよいよ「時代」を進めることになる。
 本作ではこの「時代」という概念が、いわゆる文明レベルを指す指標になる。時代が進めば作れる施設が増え、より生産力を増すことができる。時代を進めるには一定の条件が必要で、そのためにも予算や人口は常に気を配らなくてはならない。
 そうした国家運営をどう進めていくか、というのがこのゲームのもう一つのキモ。貿易黒字を国家国民に還元するか、スイス銀行の隠し口座にドバドバ流して私腹を肥やすか、自由選挙の元で正当な元首であり続けるか、国民の行動を抑圧して政治参加を禁ずるか、すべてはあなたの自由なのだ。
 多くの政治行動は「布告」というコマンドで行う。食料の配給量増加から、医療の有料化(基本トロピコでは両方とも無償で受けられるようになっている)、感受性教育による忠誠心のコントロールから、秘密警察による反体制派の監視まで、できる事はかなり幅広く、この選択があなたの独裁の方針を決めることにもなる。
 外交も重要なコマンドだ。北米の玄関先にあるこの島は、かつて歴史を二分した陣営のどちらからも有利な位置にあり、どちらと手を組むかというのは、有利な輸出オファーを獲得したり、有事に際する集団的自衛権の行使(要は同盟国が助けに来てくれるか否か)に関して等、国の根幹を左右しかねない。

 一見様々な要素が複雑怪奇に絡まっているように見えるが、冒頭でも言ったあなたなりの施政方針を決めてしまえば、やるべきことは案外シンプルに整って見えてくる。全民平等か元首一強か、資本主義か社会主義か永世中立か、この方針を決めておけば混乱は避けられるだろう。
 布告やコマンドにはメリットとデメリットが明記されるので、自身の方針に沿って決めてしまえばいいし、国に何が不足しているかは、幸福度パラメータを見れば一目瞭然。ややこしい

 大局を見極め千年国家を築くか、私利私欲のため楽園を食い物にするか。如何様にもなるこの島であなたの独裁力が試される。いざ立たれよ!ハイル・プレジデンテ!

雑感・GIRLS MODE 3 キラキラ☆コーデ

2015/04/21 20:05 Category:ソフトレビュー
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の記事を書くにあたり、ファッションの歴史を掻い摘んで調べようとしたが、どれも19世紀あたりから書かれていた。
 そんなはずはない、と今度は「服飾史」で調べてみると、一気にローマ帝国時代まで遡れた。服飾とファッションには厳格な違いがあるようだ。
 古来、服飾や化粧には実用的な意味があった。身分標識としてはもとより、まじないとしても使われていた。それは洋の東西問わず、あらゆる文明圏で起こった習慣だ。
 粧い飾るという行為は、自身を違った何かに変える力があると、潜在的に信じられてきたのかもしれない。
 本作は、そんな服飾……否、ファッションをテーマにした珍しいゲームである。プレイヤーキャラも問答無用で女の子にされるくらい、純然たる女の子向けゲームを、37の独身おっさんゲーマーが如何な経緯でプレイすることになったかはさておくが、結論から言ってしまうと、本作は実にうまく作ってあると感心する。

 ある日、不思議な鍵で小さな世界に足を踏み入れた主人公。自分のおばあちゃんも来たというこの街「ルミナスタウン」の女の子は、日々同じ服、同じ髪型、同じメイクで過ごしていた。
 あなたはそんな街の、小さなセレクトショップを任されることになる。彼女たちがまだ知らない、おしゃれの魔法を教えるために……。

 ゲームの基本は、展示会でアイテムを仕入れ、やってくる客の求めに応じ、服や靴などのアイテムを提供したり、時に全身をコーディネートすること。
 客は基本(なぜだか知らぬが)これをくださいとは言わない。すべて店長であるあなたのセレクトに委ねられる。客は気に入ったものであれば買っていくが、気に入らなければ帰ってしまう。
 やがて店長は、メイクやヘアスタイルも任されるようになる。まさにトータルコーディネートだ。
 憎いのが演出の使い方で、客の満足度がリアクションに反映されるのだ。私の見たところでは、おそらく3段階だろうか。最下位の不満でなければお金を払って帰っていくが、一番上の大満足なリアクションを見てしまうと、及第点のリアクションがちょっと悔しいのだ。
 そしてもう一つ面白いのが、ゲームオーバーとリスクの概念がないことだ。
 お店に何を仕入れ、どういうショップにするかは、すべてあなたに委ねられる。自分の好みのアイテムだけを取り揃え、ガチのセレクトショップにするもよし。あらゆる客の要望に応えられる、ファッションの百貨店を目指すのもいい。
 お店には様々な趣味嗜好を持った客がやってくるので、アイテムの幅は広い方が有利ではある。が、すべての客に対応する必要は、必ずしもない。欲しいものがなければ、客はただ帰っていくだけだからだ。(不利とリスクは違うものなので念のため)
 ストーリーを進行させる上では、どうしても揃えなければならないジャンルはいくつかある。が、サブクエスト的に発注されるオーダーは、基本無視しても影響はない。だがそうしたオーダーをこなしていくと、扱えるブランドが増えたり、オリジナルアイテムを作る上での選択肢が広がったりする。
 プレイヤーに我が道を行くことも良しとしつつ、本作を深く広く楽しむことをさり気なく勧めてくるシステムは、ゲーマー心を心地よく擽ってくれる。

 ではファッションに精通していない人間にとって、本作はハードルの高いものになっているのではないか?答えはNoだ。
 買い揃えたアイテムは、様々な条件によって検索が可能である。購入したブランドはもとより、ポップ、クール、フェミニンといったイメージや、色、柄、価格といった条件で検索すれば、客の注文を外すことはまずない。ゲームとしてクリアしやすい親切設計だ。
 では手応えのないイージーゲームか?これもNoだ。
 ストーリーを進行する上で、あるジャンルに限定されたファッションショーを開催するのだが、このチケットを捌くため、客に満足してもらわなければならない。そう、様々な趣味嗜好を持った客にである。
 不得手なジャンルとはいえ手を出さねばならず、結果ゲームとしての難度は手頃に上がる。上手い設計ではないか。

 ゲームとして攻略することも、動く着せ替え人形として遊ぶことも許された、実は性別を問わず遊べてしまう一本。
 女の子向けだろうとタカをくくってスルーしている人がいたなら、あまりにも勿体ない。

任天堂のDeNA

2015/03/18 19:43 Category:ニュース
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うとうこの日が来た。任天堂は17日、モバイルサービス大手のDeNAと業務、資本提携を発表。任天堂の持つIPを、モバイルでも展開していくことを宣言した。

 分進日歩のIT業界にあって、任天堂のモバイル事業への参入の遅さは「消極的」とさえ言われていた。
 だが鑑みれば、ファミコンをもってのTVゲームへの参入も、カートリッジを一社で製造し買い取らせるという独自のスタイルを模索し、勝算を持ってスタートさせたし、最近ではアイテム課金という時流に対し「だるめしスポーツ店」なるタイトルで、値下げをゲームに組み込むという独自のシステムを発明し、任天堂流の課金法を見せてくれた。
 任天堂はいつも、勝算を見極めるまでは動かない。時流に靡く風見鶏ではないのだ。

 今回の提携は、岩田社長の弁を取れば、任天堂のIPをより知ってもらい、ゲーム人口の拡大を目指すための戦略でもあるという。
 天下の任天堂が今更そこまでやることなかろう、と思うかもしれないが、ゲームにあまり明るくない人の中には、IPはもとよりハードウェアの知名度さえ危うい。「任天堂は今Wii出してるんだっけ?」という人もいる。間違ってはいないが違和感があるだろう。
 ゲーム、こと据え置き機は、極めて限定的な趣味になりつつある。価格、機能、ソフトの流行。あらゆる面でファミコンの頃の手軽さは程遠い。
 しかし、3DSタイトルがダブルミリオンさえ連発してしまうほど、ゲームに需要があることも事実である。任天堂はハード、ソフト、そしてサービスの三要素を、よりこの需要に訴えるべく、外部プラットフォーマーとの提携に踏み切った。

 何より記者会見で岩田社長が強調していたのが、モバイルとコンシューマーの棲み分けだった。それぞれは極めて親しいが同一ではないと語り、IPの消耗を避け、専用機向けタイトルをそのまま移植することはせず、対応させるIPも、例外は設けないが厳選すると明言した。
 そして、そうしたスマートデバイスと任天堂のゲーム専用機を囲むオンラインサービスの開発と、新ハード「NX(開発コード)」の誕生も明言。専用機市場への変わらぬ熱意を宣言した。

 ニュースを見ると、どこも任天堂が苦境の打開策として提携を決めたような論調が多いが、(前期より1割減とはいえ)5000億円の売り上げを出し、DS,3DS合わせて2億台のシェアを持つ企業に「苦境」の言葉が似合うかは疑問だし、もしそうであるなら、一層舵取りには慎重になるだろう。安易な叩き売りなど絶対にしないはずだ。

 任天堂初のスマートデバイス向けタイトルは、年内には姿を現すようだ。
 ハードのみならず、ソフトウェア供給者としても世界トップレベルである任天堂が、タッチ画面の携行デバイスから、億単位のユーザーに送り出す最初の一本は何か?指が鳴るではないか。

RED BULL 5G 2015 FINALS に行ってきた

2014/12/28 10:02 Category:イベントレポート
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12月21日。東京秋葉原で開催された『Red Bull 5G 2014 FINALS』に行ってきた。
 日本を東西に分け、各ブロック5ジャンルのオンライン予選を勝ち抜いたトッププレイヤーを決定。このFINALSでそれらを戦わせ、頂点を決する。
 今年で3回目を迎える本大会。過去二大会を制した東ブロックの三連覇か、西ブロックの覇権奪取なるか。
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 今回は、あらかじめ用意された大会スケジュールでなはく、試合の敗者側が次の試合で戦うゲームを決定するという変わったスタイルで行われる。前回破れた西ブロックが選んだ第一試合種目は、フリージャンル『バイキングぽいぽい』
 採用種目として発表された際、あまりの意外性が話題となった本タイトル。対峙するのは、西の若き俊英「Falqon」「Katayumi」コンビと、過去大会別ジャンルでの優勝経験者でもある東の傑物「バイキー」「ポイガマン」コンビ。
 ステージ上のあらゆるオブジェクトをぶつけ合うという、シンプルかつハチャメチャなゲーム。試合は第1セットを西チームが取りリード。しかし経験者の余裕が出たか、東の2名があっという間に巻き返し、最終スコア3-1で勝利。同大会2ジャンル制覇という偉業を達成し、連覇へのスタートダッシュを成功させた。
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 第二試合に西ブロックメンバーが選んだのは、レーシングジャンル『グランツーリスモ6』
 GTシリーズに於いて絶対王者と称されたYAM選手が、まさかの予選敗退という大波乱の東ブロックを制した「カルソニック」「ほんだ」の、なんちゅうHNだという2名。対するは、昨年のファイナリストにして予選トップタイムを叩き出した「ねぎ」と「アユム」の2名。
 結果から書いてしまおう。ねぎ選手の圧倒的な逃げ切りであった。
 予選タイムで決まったタイムアタックのグリッド。その結果で決まった決勝レースのグリッド。いずれにおいてもねぎ選手が抜け出し、一分の隙もないドライビングで圧倒して見せた。
 他の選手にあっては、決勝のプレッシャーからか、強豪らしくないミスも目立ち、カルソニック選手とアユム選手が接触する場面などもあったが、終わってみればねぎ選手の実力を称えるしかない結果となった。
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 両軍とも先に総合優勝に王手をかけたい第三試合。東のメンバーはスポーツジャンル『みんなのGOLF6』を選択。
 初採用にして若干異色ともいえる本作でまみえるは、東はデータと思考の「VAN」選手、西は経験と勘の最年長「斬鉄剣」選手。
 9000人のオンライン予選を勝ち上がった2名の戦い。斬鉄剣選手がパー5の二打目を、ピン側2.2m(!)に寄せるスーパーショットでイーグルを取れば、VAN選手が2ホール連続でチップインイーグル(!!)を叩き出し応酬。今までの5Gにはなかった、静と動のリズムで繰り広げられる戦いに、会場が固唾を呑んで見守る。
 精緻なことこの上ないショットで猛追するVAN選手であったが、沈着冷静に最高のプレーを続けた斬鉄剣選手が逃げ切り、同大会最年長優勝の栄誉に浴した。
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 もう後がない東。起死回生の一手を託し、第四試合に選んだのはパズルジャンル『ぷよぷよテトリス』
 ここに今大会の台風の目がいた。総合優勝に王手をかけた西には、過去3大会すべてにファイナリストとして登壇しながら、一度も戴冠の経験がない無冠のぷよマスター「kamestry」がいる。相棒にこちらもテトリスの強豪「せーは」を擁し、悲願の個人総合両方の頂点を狙う。
 そんな二人の目の前に、その実力は世界……否、冗談抜きで宇宙最強とさえ言われるテトリスの王「HBM」と、ぷよぷよ新世代の旗手「selva」の最強コンビが立ちはだかり、西の優勝に待ったをかける。
 落ち物パズルにしてチーム戦という、これも異色な種目。
 試合の委細は省こう。否、私ごときが鑑みれるレベルの試合ではなかった。例えるなら機械的でさえあった。正確にぷよとブロックを積み上げることに特化されたマシンが、4台ステージに並べられ、その性能試験を見ているようなプレーであった。
 連鎖もテトリスも当たり前。あとは妨害をいかに躱しいかに与えるかの駆け引きでしかなく、わずか一手のミスがたちまち自身を窮地に立たせた。
 一進一退の鬩ぎ合いの中で観客が最も魅了されたのは、selva選手が脱落したのち、強豪2名の連鎖の応酬を一人で受け、残り3ラインまで押し上げられながらも粘りに粘ってまだ粘った、HBM選手の神懸かり的な粘りだった。負けて尚天晴れ。宇宙最強此所に有りである。
 結果タイブレークになりながらも、絶大な僅差を制した西ブロックコンビが勝利。悲願達成の瞬間であった。
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 このままでは終われない第五試合。最後の頂点を決するファイティングジャンル『ウルトラストリートファイター4』
 三年前オンライン対戦で出会い、以来オフラインでも親交を深め、琢磨しあった至上の戦友、東の「aiai」と西の「ひかりん」の頂点決戦。
 が、この日の試合は通算五分だという好カードには似つかわしくない展開。aiai選手のオフェンスが冴えず、終始ひかりん選手の独壇場。総合優勝の決した後という特異な場面での試合ということもあっただろうが、この日はひかりん選手の圧勝。西に4つ目の頂点をもたらした。
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 終わってみれば、今大会は西ブロックの圧勝。キャプテンkamestry選手は、三年目の大願成就となった。
 俯瞰で見れば、新世代と言われた勢力が振るわず、古豪や経験者の後塵を拝した形でもあった。中でも斬鉄剣選手には驚いた。四十路でもトップゲーマーになれるんや!と、年男の私は甚く感動させられた。
 年々エントリー数、レベル、そして秘められたドラマのレベルも上がっている本大会。来年はどんなゲームで、どんな戦いが見られるのだろう。若手、古参、そして女子選手にも、どんどん出てきてほしいと願う。
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追悼・水玉螢之丞

2014/12/16 22:32 Category:ニュース
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顔絵作家の山藤章二氏曰く。
「似顔絵はいわゆるそっくり絵ではない。モデルとなった人の人物評を自分の方へ引っ張りこまなければならない」
 ただその人の顔形を象ったものは肖像画。その内面、特徴を自身の目とタッチで表現してこその似顔絵であるらしい。

 似顔絵においては、その人の色気や可愛げを浮き彫りにし、オリジナルキャラにあっては、初見であるはずなのにどこかで出会ったような親しみさえ滲ませ、太めの少ない線で描かれる独特タッチは、絵を見ただけで作者がわかるほどの独自性を獲得していた。
 早すぎる訃報に、今尚実感が持てない。水玉螢之丞先生が永眠された。

 SFマガジン、ワンダーフェスティバルのカタログなどで、オタク諸兄には馴染み深い方ではあるが、私にとってはやはり、ファミコン通信(現ファミ通)の連載が印象深い。
 ゲームのキャラ表現が、性能や容量の面でまだ拙くならねばならなかった時代。ゲーム雑誌の1ページに、誌面狭しと踊り描かれたキャラクター評は、我々の持つ感受とシンクロしつつ、愛くるしい空想(妄想?)を湛え、キャラの魅力を大いに補完してくれた。
 そのつながりから、広井王子作のゲーム『火星物語』のキャラデザインを担当。この作品について語り出すと、それだけで何本分かの記事になってしまうので割愛するが、日常の架空世界で動き回るに相応しい、見たことのないおなじみのキャラたちを生み出し、水玉流の骨頂を見せてくれた。

 大の愛猫家でもあり、数年前に亡くした飼い猫が何度も夢に出て、コップで水を飲んだりしていたというエピソードが印象深い。
 今頃泉下で再会を果たされているだろうか。酌み交わす水は、さぞ甘露だろう。

 合掌。

プロフィール

ATUSI

Author:ATUSI
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