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ゲーム論説ブログ

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雑感・Watch Dogs

2014/07/06 09:41 Category:ソフトレビュー
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1984年。アメリカ最大のスポーツイベント『スーパーボウル』で、あるCMが放送された。
 同じ服を着て行進させられる群衆。プロパガンダのような映像を見させられる彼らの元に、突然美女が現れ、ガードマンの追跡を振り切ってモニターを破壊する。爆風に魂を抜かれたように見入る群集にナレーションが被る。
「1984年1月24日。アップルコンピュータはマッキントッシュを発表します。そして我々は、今年1984年が『1984』のようにならないことをお目にかけます」
名匠リドリー・スコットが監督した、アップルのCM『1984』である。
 ジョージ・オーウェルが1949年に発表し、全体主義社会の恐怖を描いたSF小説『1984』をベースに、ビジネスや管理目的のみならず、個を開放する機械としてのコンピュータの可能性を表現した名作CMだ。

 人を縛り管理するのも、自由に解き放つのもコンピュータは可能だろう。どう使うか、どう使わせないかという問題は、技術の進歩と共について回り続ける。

 ctOS。都市の電力、鉄道、信号、橋梁、通信、経済、防犯、あらゆる情報を一元管理する巨大オペレーティングシステム。
 エイデン・ピアーズ。優秀なエンジニアであり、天才的ハッカーであり、戦闘術にも長けたプロフェッショナル。
 ctOSに自在に介入できるほどの彼の人生が狂ったのは、その裏稼業での失敗からだった。報復に巻き込まれ、幼い姪を失い、いつしか復讐に身をおとす。
 だがその闇を追って行くうちに、ctOSとシカゴに隠された陰謀に迫ることになる。
 彼の武器は、ctOSに繋がれた全て。この街そのものである。

 ゲームの基本は、作りこまれた箱庭を舞台にしたミッション受注型のアクション。誤解を恐れずに言ってしまえば、箱庭ゲームの大御所『グランドセフトオート』に似ているが、決定的な違いはやはり、ハッキングの要素だろう。
 マップ上に散らばる拠点やミッションは、ctOSの基地局をハックすることで可視化でき、それにより街中にあるctOS管理下にあるものを操作できる。例えば信号機を全部青にし混乱させたり、鉄道を止めたり、停電を起こしたりも出来る。
 中でも最も多く使うのが、監視カメラのハッキングだろう。これはハックしたカメラから、そのカメラが見える範囲のデバイスを遠隔ハッキングできるという優れものなのだ。
 つまりハックしたカメラから、その映像に写っている別のPCやカメラを更にハックできる。この遠隔ハックがパズルチックで面白いのだ。
 またカーチェイスシーンでは、信号機を全部青にして交差点を混乱させたり、跳ね橋を上げて足止めしたりといった使い方も出来る。

 本作のもう一つの特徴が、シングルプレイと地続きになったマルチプレイだ。
 メニュー画面でシングルとマルチが分かれている訳ではなく、シングルプレイ中、常にオンラインの介入を受けることになる(無論オフにもできる)
 知らない間にハッキングを受け、その相手を撃退したり、ランダムに発生するレースや銃撃戦に参加したりもする。
 今まではマルチをやろうと決めて、モードを選んでやるゲームがほとんどだが、本作は降って来るマルチミッションに参加できるのだ。

 またゲーム中、プレイヤーにはモラルを計るパラメータが付与される。犯罪者の逮捕などに協力すれば上がり、街で通報される機会が減るなどのメリットがあるが、逆はもちろん不利になる。
 しかしクリアそのものに大きく関係するものではなく、プレイの幅広さをあらわすものと捉えるのがいいだろう。

 舞台の自由度と物語の自由度を謳ったゲームは過去にもあった。だが本作は更に、目に見えない情報の自由度を加味した。
 それは人や車の流れを大きく変え、都市を自分に有利な姿に変え、見えない場所まで見させてくれる。
 あらゆるデバイスとインフラがネットワークに繋がったことで、とうとう実現してしまった新世代アクション。
 シカゴをどう使うか、どう使わせないかは、あなた次第である。

雑感・METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES

2014/03/27 20:36 Category:ソフトレビュー
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こには、一枚の鉄板が敷かれていた。
 土が剥き出しになった道と、コンクリートを敷いた区画に出来た10センチほどの段差を、薄手の鉄板で覆ってあった。
 私はその鉄板に、甚く感動した。

 世界で戦える国産ゲームの尖兵、メタルギアソリッドシリーズの最新作。その序章というべき、短編ゲームである。

 あるいはジャック、あるいはビッグボス、あるいはスネークと呼ばれる男。
 核の緊張に包まれた冷戦下。コスタリカにて行われていた、自動核発射システムの完成を阻止したスネークは、ついに自身が核を手に入れるに至る。
 だがその戦いの末に、彼を裏切った1人の少女が海に消えた。
 間を置かず、IAEAから核査察の申し入れが入る。国家ですらない自身たちへの接触を訝しがるスネーク。だが仲間の説得もあり、これを受け入れることにする。
 時同じくして、生死不明となっていたあの少女が発見され、キューバ南端の米軍基地で『尋問』を受けていると知らせが入る。しかもスネークの仲間の少年兵が単独で救助に向かい、逆に捕らえられてしまう。
 IAEAの査察を仲間に任せ、スネークは1人キューバに立つ。あまりにささやかであまりに悲愴な、プロローグが幕を開ける……。

 メタルギアシリーズは、敵を倒して突き進むゲームが当然であった時代から、敵から隠れてひっそり通るゲームという、かくれんぼコンセプトを軸に、ハードウェアの進化と相俟ってその表現力を高めてきた、ゲーム界の巨星の一つだ。
 その最新作は『GROUND ZEROES』と『THE PHANTOM PAIN』という二部構成でリリースされる。従来のメタルギアは、ステージの区画がユニットのように分けられ、それらがある程度直線を描くように配置され、スタートからゴールまで、そのルートをなぞることで進む、リニア(直線状)と呼ばれるスタイルだった。
 今回はステージを一個のフィールドにまとめ、その中での行動を最大限自由にするという、オープンワールドのスタイルを取っている。
 TPPの前にGZをリリースしたのは、今までのリニアスタイルに慣れたユーザーが、突然オープンワールドのメタルギアに放り込まれて目を回さぬようにとの配慮だろうか。

 実際プレイしてみると、なるほどこれはと唸ってしまう。敵の配置、アイテムの配置、障害物の配置。どれも意図的であるようで意図的ではなく、限りなくプレイヤーを放り出しているようだ。
 伊集院光氏がHALOのマルチプレイを評して言った「公園におもちゃだけ置いとくから、あとは勝手に遊んでちょうだい的な設計」がそこにあった。
 だがもちろん、公園の設計に抜かりはない。つぶさに見ればクリアしやすい道筋作りはしてある。名物のソリトンレーダーはないが、マークした敵の行動を静止中のみ感じ取れる機能や、見張り台の敵の視線を示すサーチライト。なぜか工事中で蓋が外れてる排水溝などもそうだ。
 そんな開かれた世界の中で、プレイヤーはゴールを目指してすすむことになる。が、その方法は決して一つではない。潜るゲート、越える柵、倒す敵、すべてがプレイヤーに委ねられ、攻略ルートは十人十色になる。最適解はあるだろうが、絶対解は存在しないのだ。
 無論今までのMGSでも、ある程度の自由はあった。だがそれはマップの中のユニットにまとめられた範囲でのこと。ユニットに入る時と出るときに、テロップと読み込みを挟んであった間でのみ、自由が保障された。そしてユニットを通る順序は、限りなく固定されていた。極大な見方をすると、かくれんぼというより、だるまさんが転んだに近かった。
 今回はスタートからゴールまで、読み込みもテロップも挟まない完全な地続き。進行ルートの幅が段違いなのだ。スタートから基地内に入るだけでも最低2ルート。目的地に行く道は数え切れない。さらに攻略手順も……と、このあたりは黙っておこう。
 しかも次回作になるTPPは、このマップの200倍ある世界になるという。縦横で約14倍。聞いただけで目が回る。

 そんなひたすら広く、どこまでも作りこまれた世界で、私が目を奪われたのは、何の変哲もない鉄板だったのだ。
 職業柄、そういった工事備品に付き合う機会が多いこともあっただろう。あるいは過去作にも、同様の物はたくさんあった。だがオープンワールドというそのゲームの箱庭の中で、底抜けにリアルに作りこまれた一枚の鉄板に、私は目を奪われたのだ。

 言ってしまえば、ゲームにおいてそんなものを置く必要はない。ゲームであれば段差をなくすことなど容易であるし、鉄板一枚にしたって、立派に容量を消費するオブジェクトだ。
 だが雨に晒された土の道と、余所余所しいほど整ったコンクリートのフロアを繋ぎ、斜めに差し込むサーチライトの光に、表面の凹凸を露わにしたその鉄板は、そこが人の営みの息づく空間であることを暗に伝え、ひいては、それをよいしょよいしょと設置する兵士達の姿すら思い描かせ、モニターの中に紛れもない『世界』を存在させていた。
 そういえば以前、グランドセフトオートの記事を書いたとき、葉をリアルに描くため、葉脈にまでこだわるような描き込みについて語った。まさにこれは葉脈だった。鉄板も照明も雨も兵士も、すべてがこのゲームの息遣いを演出する、目に見えていて見えない葉脈なのだ。
 鉄板一枚から随分話を広げたが、鉄板一枚にすらそんな作りこみを感じ取れるゲームなのであれば、その他の目に見える部位へのこだわりは推して知れよう。そして一度プレイすれば、その深みを存分に感じ取れるはずである。

 シナリオについてはあまり語らないでおこう。これはMGSVの序章。この後に起こるであろう衝撃の、ほんの爆心地に過ぎない。その評価は、TPPをクリアしてから下すべきだ。

 2千円強という価格から分かるとおり、ゲーム内容は短めである。が、攻略ルートの開拓からクリアランクの評価。思わぬタイムアタックやヘビーなコレクトアイテム探しなど、深みは存分に湛えている。
 誕生から四半世紀。ついに、ついに本当の「かくれんぼゲーム」としての姿を現したメタルギア。その序章を眺めつつ、TPPに強く思いを馳せる。ああ、待たせてくれるなァ。

雑感・SAINTS ROW IV

2014/03/08 11:00 Category:ソフトレビュー
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ガファンにはお馴染みのRPG「SGGG」のプロデューサー、ゾルゲール哲こと岡野哲氏が、ファミ通愛読者にはお馴染みの鈴木みそ氏の漫画で、そのゲームについて語っていた言葉を覚えている。
「こんな企画書は酔っ払えばすぐできます。でも二年間(開発期間)酔っ払い続けるのが難しいんです」
 鈴木氏はその後、バカゲーなる言葉を生み出し、以後ゲームに対する評価の一つとして定着させている。
 私は岡野氏のこの言葉を、いわゆるバカゲーの定義にしている。開発期間中、責任もって酔っ払い続けた作品か否か、と。

 酔うも酔ったり、シリーズ通して酔っ払い通しているようなゲームである。バカゲーの代表作とも言うべき一本が、ついにその舞台を宇宙にまで拡大してしまった。

 サードストリートセインツ。
 アメリカの片隅のストリートギャングであった彼らは、いつしかポップカルチャーのアイコンにまで祀り上げられ、某国のミサイル攻撃をも阻止し、ついには合衆国大統領にまでなってしまっていた。
 だがある日、突如襲来した外宇宙人の攻撃により、ほとんどの人間が捕らえられてしまう。
 からくも拘束から逃れたあなたは、わずかな仲間と共に反旗を翻す。戦いの舞台は、宇宙人たちが作り上げたまやかしの都市。バーチャルスティールポート!

 ゲームはいわゆるオープンワールドタイプ。ミッションを受注し、クリアしていくことですすむ。
 過去作との大きな差異といえば、舞台が仮想現実世界で、プレイヤーはダッシュ力やジャンプ力が、ミサイル並みに高められている早い話、マト○ックスごっこができるのだ。
 メインミッションを進めることで、新たな仲間と能力をどんどん獲得していく。ジャンプからの着地で周囲の敵を吹き飛ばしたり、敵を操ったりも出来る。
 武器や乗り物の強化は前作同様、お金を払って行う。稼ぎ方は敵を倒したり、エリアの店を獲得し徴収することで得る。

 と、あまりシステム面についてだらだら語っても、面白さは伝わるまい。このゲームの面白さは、頭の悪さ(いい意味で)にあるのだ。
 主人公のカスタマイズや衣裳の変更が、かなり広範に可能なのだが、それ衣裳やなしに仮装やん!と突っ込みたくなるようなものも多い。女性キャラでニプレスにパンティのみというスタイルも可能なのだ。(デメリットも多いが)
 武器も、火薬系はもとより宇宙人の武装もあり、撃った相手の頭を膨らませて倒すという、見た目は愉快だが手間のかかる武器などは、このゲームを象徴しているだろう。
 システムが酔っ払っているならシナリオも泥酔している。大統領になったストリートギャングのボスがエイリアンと戦うという概要だけでも、相当きてるのがわかるだろう。
 やたらFで始まる単語が耳についたり、突然TV出演させられたり、相手が男だろうが女だろうが○×▼ができるなど、とにかく徹頭徹尾ぶっ飛んでいる。

 しかし、もちろんただただふざけているわけではない。特殊能力はステージ中のアイテムをとる事によってのみパワーアップが可能であったり、仲間もミッションをクリアするとパワーアップしたり、ゲームとしてのテンポは崩していない。真面目にふざけるための土台はしっかりしている。
 おバカなノリに目を瞑ってオープンワールドゲームとして楽しんだとしても、決して退屈はしないだろう。

 筋骨隆々の肉食男子になるもよし、100cm級のシリコンクィーンになるもよし。真摯に世界を救うもよし、とにかく出落ちに走るもよし。あなたなりのはしゃぎ方を許容してくれる、いらんくら懐のでかいバカゲーの王者。
 プレイヤーも酔っ払わないと損である。

雑感・SHORT PEACE 月極蘭子のいちばん長い日

2014/01/26 19:06 Category:ソフトレビュー
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価の難しいゲームだなぁ、というのが率直な感想である。

 ジャパニメーションを生んだ男、大友克洋はじめ4人の監督らが世界に挑むべく完成させた、短編アニメ集『SHORT PEACE』
 劇場公開から半年、その「5番目の作品」と銘打ってリリースされたのは、須田剛一率いるグラスホッパーマニファクチュアから生み出された、ゲームであった。

 月極蘭子。普段は至って普通の女子高生に過ぎない彼女は、日本の駐車場シェアNo.1を誇る月極駐車場の元締め、月極財閥の令嬢なのだ。
 昼は制服、夜は純白のドレスに身を包み、ヴァイオリン型の武器を奏でる暗殺者となる彼女の目的はひとつ。母親を殺した「あの男」を殺すこと。
 だがその目的は、とんでもねー連中によって阻まれようとしていた……?

 基本となるのは、横スクロールの疾走アクション。ワンウェイタイプで起伏は多くない。
 システムの肝となるのが、敵を倒した際に出るエフェクト。これが飛び道具として機能し、敵にヒットするとさらなるエフェクトが発生し、連鎖攻撃を発生させる。
 では敢えて突っ立ったままで、敵が集まるのを待てばいいかといえばさにあらず。後方から追いかけてくる回避不能の敵に食われてゲームオーバーとなってしまう。
 途中シューティングステージに変わったり、なぜかドット絵のプロレスゲームになったりもするが、大部分を占めるのはこのアクションである。

 さてここで、このゲームを楽しみにされている諸兄に、誤解を恐れず言っておきたいことがある。本作はゲームとして、相当薄い作りをしている。
 もとい。据置き機向けのアクションゲームとしては、と言い換えておく。
 操作方法、ステージデザイン、攻撃手段、ステージ数、プレイ時間、おまけ要素、それらが醸し出す全体のボリューム。どれにおいても、PS3向けのパッケージタイトルとしては薄いと言わざるを得ない。
 しかし本作が駄作かと問われれば、そうとは言えない。冒頭に評価が難しいと断りを入れた理由はそこだ。本作を「何として」評価するかなのだ。

 このゲーム、ブルーレイディスク1枚の構成であるが、ゲームのほかに、映画「SHORT PEACE」の本編映像が収録されている。現在ゲーム単体での販売はされていない。何故か?
 推察は容易である。このゲームがあくまで短編集『SHORT PEACE』の中の一本であるというメッセージなのだ。
 そうして見ると、プレイ時間の短さは短編とするに丁度よく、敵を倒した際に散るエフェクトのデザインや、幕間に挟まるデモシーンの演出センスなどは、娯楽作、映像作としての完成を意識したものだと感じることが出来る。
 そう、これは『SHOAT PEACE』の五番目の作品なのだ。

 と、素直に満足できない人もきっといるだろう。ゲームはゲームとして満足させよ、という人もいるに違いない。事実私自身、エンディングがはじまった瞬間、頭上にどでかい?マークが浮かんだことを白状する。
 故に繰り返すが、評価が難しいのだ。単体のゲームとしては、アーケードゲームや配信専用タイトル並みに(あるいはもっと?)軽量であるが、短編集の1本としては、主張が過ぎず丁度いい一本なのだ。

 PS3でのみ体感できる、五本目のショートピース。私はあくまで能動的短編映像作品として評価を下させて頂く。
 快作(怪作?)である。

雑感・The Room

2014/01/07 23:59 Category:ソフトレビュー
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回はタブレット向けのゲームをご紹介する。
「部屋」というタイトルが意味するように、いわゆる脱出ゲームである。いや、正確にいえば箱開けゲームとでも言うべきか。部屋にある箱を開けるゲームである。
 箱と言っても、当然鍵穴や取っ手がついた、素直な箱ではない。一見すると何もない面にスイッチが隠されていたり、思わぬ場所が開いたりする。そんなポイントも、ある手順を踏まなければ微動だにしない。
 寄木細工で作られた秘密箱をご存知だろうか?模様に紛れた部分がスライドして、それによりもう一方が動くようになり……といった手順を踏み、閉ざされた箱を開くものだ。
 本作はそれをiPadのタップやスワイプを使ってやっていくのだが、この独特の手応えと絵使いがたまらない。
 まるで実物を基にしたかのように、細部までデザインされたボックス。気付いた瞬間思わず笑って悔しがってしまうような、絶妙なギミック。そして現実にはあり得ない機構や構造も、精緻なCGで滑らかに描かれると、妙な説得力を持ってしまう。
 四方八方から箱を眺め、手垢が付くほど弄り倒し、か細い隙間から次の手掛かりを穿り出す快感は、なかなかどうしてクセになる。

 そして続編『The Room Two』は、その名の通り部屋の中の仕掛けと謎を解き明かしていく、正統派脱出ゲーム。タッチ&スワイプの操作はそのままに、謎の解き方はかなり趣を異にしている。
 あちらの仕掛けを解いてこちらの仕掛けを動かしたり、部屋中を歩き回って謎を解くヒントを探したり、かといって昨今の脱出ゲームに多い、突然アクションゲームが始まったりすることはなく、脱出ゲームらしい脱出ゲームがやりたいという方には、特にお勧めである。

 ここで一点忠告をさせて頂く。本作は海外版であり、日本語表記はされいていない。チュートリアルからゲーム内のヒントまで、すべて外国語表記(何ヶ国語かに切り替え可能)なのだ。
 ちなみに私の英語力は高卒手前程度。『The Room』では、文字がヒントになる部分は少なく、物語の背景となる手紙と、ヘルプ機能が読めないのが弱冠しんどかった。
『The Room Two』では、文字がかなり謎解きにかかわってくる。とはいえ文法まで踏み込んだ解き方は必要ないので、初歩的な英単語が読めれば問題はないと思われる。
 しかしゲームの裏側に隠された物語に触れられなかったのが、至極残念である。是非日本語版を出して欲しい。

 値段もボリュームも手頃でありながら、思わず一気にクリアしたくなる魅力を持った、タブレットらしいゲーム。是非一度、足を踏み入れてみては如何だろうか。

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