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雑感・The Bridge

2015/08/17 22:55 Category:未分類
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The-Bridge-Achievements-Guide.jpg
ウリッツ・エッシャーをご存知の方は多いだろう。いわゆる「だまし絵」の第一人者として知られ、小学校の図工の教科書にも登場する。
 精緻なスケッチに象られた絵に、重力も構造も無視したデザインが踊る作品群に、子供ながら見入った記憶のある人は少なくないだろう。本作をプレイしていて連想したのは、やはりというべきかその絵だった。

 あなたはリンゴの木の下で目覚める。木に生っていたリンゴが、万有引力に従ってあなたの頭に落下してきたのだ。
 当たり前の事である。ものは上から下へ落ちるものであり、地球上においておよそこの重力の方向を以って上下は定義される。
 しかしあなたが足を踏み入れたのは、それが通用しない……否、その法則性が、あなたとそれ以外のもので異なる世界であるとう事だ。
 ここはどこなのか。あなたは何を求めているのか。それは瑣末な事である。
 今はただ、文字通り目眩く技巧パズルの世界に浸って頂きたい。

 要はパズルゲームである。あなたは「扉」を目指して、不可思議極まりない世界を歩く。操作すのはプレイヤーキャラと、ステージ全体である。
 ステージそのものがぐるぐると回転し、プレイヤーは常に「下」へ落ちる。天井にぶらさがっているような扉も、ステージをぐるりと回して辿り着くことができる。
 温泉宿やファミレスのお土産コーナーで見かける、小さなパチンコ玉を転がす迷路ゲームを覚えているだろうか。あれに近いものと思っていただければ差し支えない。
 ステージは、まさにエッシャーの絵そのもの。ありえない形に柱が立ち、表を進んでいたと思ったら裏を歩いていて、さっきまで壁だったものが床や崖に変わる。主観次第で如何様にもなる世界で、目が回るような体験ができるのだ。いや本当に回るのでご注意を。
 無論それだけでは完結しない。中には自分と異なる重力がはたらく物体が登場するステージもある。
 わかりにくいと思うので噛み砕いて紹介する。パズルの中に玉があらわれるのだが、これに触れると失敗とされる。だいたいは自分と同様、上から下に向かって落ちるので、これを考慮してステージを進むのだが、時にまるで異なる向きに転がっていく玉が現れる。
 これは言うなれば「影」の世界の玉で、重力がかかる方向が違う「影」の世界を転がっているようなもの。難しいかもしれないが、重力の向きが異なる二つの世界が重なっていると思ってもらいたい。
 これがなかなかに曲者で、一手間違えると容赦なくプレイヤーに向かって転がってくる。避けつつ操りつつ、丁寧なプレイが要求される。

 プレイしていて面白いのが、重力の向きを考えるという、なかなか普段使わない頭を使っているなあという手応えだった。ぐるぐるとステージを捏ねくり回し、見えない重さを思い描きながら正解にたどり着く感覚は、TVゲームでしか味わえない感覚に違いない。

 木炭画のようなヴィジュアルに彩られた世界ではじまる、エッシャーとニュートンへの挑戦。
 パズルマニアを自負する方なら、価格以上に楽しめる一本である。
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