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TNGパトレイバーのエキストラをやった話

2014/05/27 22:51 Category:日記、雑記
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2013年、ある初夏の夜。都内のとあるゲームセンターで行われた、TNGパトレイバーのロケに、ボランティアエキストラとして参加した。
 役柄はゲーセンの客の1人。それだけである。が、無論エキストラなど初めての事。とにかく足は引っ張るまいと誓った。
 地下のフロアに行くと、早速慌しくスタッフが動き回っている。ゲーセンの閉店時間を利用してのロケである。時間は限られているのだ。
 最初の出番は、ゲームに興じる客の1人になることだった。ゲームは鉄拳タッグトーナメント。うん、格ゲーは不得手なんだがw
 撮影用という事で、クレジット使い放題でやらせてもらえるのは貴重な経験だ。が、好き勝手遊べるわけはなく、カットのつながりを気にするため、ステージを進めないようわざと負けることも必要だった。これも貴重な経験?
 そんなこんなで撮影が始まろうとしていると、主演の真野恵里菜があらわれた。
 正直に言おう。この時点でまだキャスティングは公にされておらず。私自身芸能人としての彼女を知らなかった。なので当時22歳であった真野嬢を見た第一印象は「ちっさ!」であった。
 いや私自身180センチあるのを差っ引いても、真野嬢はちっさかった。余裕で女子高生に見えるほどだ。この形で「明日成人式」と言われたら誰だって「だれの?」と言うだろうと思うくらいちっさかった。あんまりちっさいちっさい言うのも失礼なのでこのくらいにしておこう。
 しかし、アニメや漫画の泉 野明も、もしかしたらこんな子をイメージしていたのかなと思うと、その幼いくらいの若さがぴったりなのかも知れないな、などと勝手に解釈していた。
 撮影には意外なゲストも参加していた。予告編にもちらっと出ていたT名人と、鉄拳シリーズのプロデューサH氏だ。これは貴重な遭遇!思わず撮影の合間に名刺を渡してしまった。
 意外と言えばもう1人。謎の達人役として竹中直人氏が参加したのだ。渋みのあるオーラと空間に響く声。プロだ、とわけもわからず納得させられてしまう。親子ほど歳の離れた真野嬢とどう絡むかは、劇場でご確認頂きたい。
 その後、別シーンで私に出番が来た。とはいっても、足元だけを写したカットなのだが。
 ゲーセンに入ってくる明と、ぶつかりそうになりながら避ける客の1人の足を、私がやることになった。目立つ靴だったのが幸いしたらしい。
 とはいえいざ始まると、これがなかなか難しい。本当にぶつかってはならず、かといって避けるのが早いとつまらない。加えて「明に気付いて目で追っている」様子を足だけで表現しなくてはならない。真野嬢……否、明は私の肩ほども身長がない。思わずぶつかりそうになって明の足が止まってしまったりと、何度かテイクを重ねOKを貰えた。
 カットになってなければ、わが靴の熱演が見られると思うのでお楽しみに。

 それから後、夏の暑い盛りの日。私はもう一度エキストラとして参加することが出来た。
 場所は千葉県某所。海から程遠い県道沿いの倉庫が、特車二課のセットになっていた。
 到着するなり、早速整備班のつなぎに着替えさせられた……のはいいのだが、どうも過剰にボロい。施されたメイクもまるでゾンビ風である。どうやら今回はボロボロになった整備班というのがテーマらしい。
 メイクも終わり、待機時間が出来た。まだ準備中である二課棟に入ってみた。
 70mはあろうかという長い倉庫の向こう側に、壁を背に立つレイバーが見えた。8mの巨体が遠近感を軽く狂わせる。白いボディが強い照明を受けて輝いている。私のよく知るイングラムではないものの、紛れもなくそれはパトレイバーだった。
 もう一機、キャリア(この呼び方をしたいのだ)に横たわるイングラムがいる。歩み寄り眺めると、歩き出しそうなディティールが目に付いた。
 ああ、こいつに会うのに20年待った。本当に実写でやるんだなと、その時改めて感じ入った。
 が、ゾンビ班の出番はだーいぶ後らしい。ひとまず我々ボランティアゾンビは控え室で待機となった。待つのも仕事である。
 そんなこんなで昼食の時間。ケータリングのうどんを馳走になる。ゾンビのままで。
 と、二課棟脇に作られた休憩スペースに、千葉繁氏……否、シゲさんがいた。整備班の衣裳で。傍らにはブチヤマ先輩もいる。びっくりするほど違和感のない光景に「あ、お疲れス」と自然と挨拶が出てしまった。
 つなぎ姿の千葉繁も面白かったが、飯に集る180センチのゾンビも面白い光景だったろうなあと、これを打ちながら思った。
 飯を食ったが出番はまだ来ない。寝たり起きたりして待っていた。おやつの時間はカキ氷のケータリングが出たのでこれも馳走になった。ゾンビのままで。
 やがて他のエキストラ達がゾンビメイクをはじめた。出番だろうかと外で待っていると、向こうからシゲさんが歩いてきた。衣裳もメイクもすっかりゾンビになっている。それなのに相変わらず違和感がないのはどーゆーことだろう??
「に、似合うの知ってましたけど似合いますねェ」
 思わず口を突いて出た言葉にシゲさんは
「ぐっししし」
 と笑った。
 その仕草も声もまんまシゲさんだったので、私はひたすら感動した。ああ、あなたに逢うのに20年待ちました。
 その後ようやく出番となった。今回は結構動き回る。これがなかなかに難しい。荒川茂樹の台詞ではないが、他人と異なっていながら目に付きにくいアクションというのは気を遣う。
 ポリタンクを担いだり、パーツらしきものを持ったりしてせっせと走り回り、見切れるくらいは写ったんじゃないかなあという活躍はして見せた。
 そうこうしているうちに撮影は終了。東京に戻る頃には、終電が近い時間になっていた。

 撮影中、何度となくイングラムを見上げた。そういえばあの頃、学校の校舎を見上げては、イングラムの高さはあのくらいかなと思ったことがある。
 他のロボットアニメとは違い、我々の住む日常と地続きの世界であったせいか、そうした空想を抱かずにはいられない魅力が、パトレイバーにはあった。
 今回、触れるほど近くで(実際触れちゃいましたが)実物大のイングラムを見ることができたのは……正直そこまで感動しなかった。
 いつかこういう日が来ることを、あの時予感していたからだろうか。それとも記憶にあるイングラムと、相当に異なるデザインのせいだろうか。
 だが、あの日食い入るように見入った世界に、自分が参加した……否、しているかもしれないという経験は、そう何度も出来るものではないだろう。そう考えると引き締まる。
 さて、私の出番は無事使われているのだろうか。期待して待とう。
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