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雑感・Grand Theft Auto V

2013/11/06 20:12 Category:ソフトレビュー
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NHKの朝ドラ『すずらん』の脚本を手がけた清水有生の言葉が、その舞台になった北海道恵比島駅近くの跡地に飾られているという。
『小な駅にも大きなドラマがある。名も無き市井の人にも語り尽くせぬ人生がある』
 この世界にNPCはいない。皆それぞれが主人公であるはずだ。しかし人は一度に一つの視点でしか物語を見ることが出来ない。今出会ったあの人、あの有名人のくらしを、一度真似てみたいものだ。誰しも一度は思ったことがあるだろう。

 ロックスターゲームスの代名詞とも言える看板タイトルにして、オープンワールドの王というべきビッグタイトル第5弾。同社最大級のマップと精緻に組み上げられたシステムが、酔い痴れそうな仮想世界を描き出す。その上で描かれるのは、名も無き悪党の語るのも憚られるドラマである。


 とある豪邸に住む男。かつては名うての銀行強盗であったが、ある事件をきっかけに「戸籍上」死亡し。その後何不自由ない暮らしを与えられている。
 今の彼に不満があるとすれば、冷え切った家族仲と、吐き気がするほど退屈な日々だった。
 とあるスラムに住む黒人青年。違法スレスレ(?)の自動車販売業の片棒を担ぎ、日銭を稼ぐだけの日々。
 今の彼に望みがあるとすれば、今よりましな稼ぎができる、でかい仕事に関わることだった。
 とあるトレーラーハウスに住む中年男。武器麻薬の流通を仕切るべく、傍若無人な版図拡大に邁進する。
 今の彼に気がかりがあるとすれば、死んだと思っていたかつての強盗仲間に似た男が、ごく最近宝石強盗を働いていたことだった。
 海と砂漠、豪邸とスラム、都市と自然。アメリカを凝縮したような街ロスサントスで、裏社会を凝縮したような男達が出会ってしまう。やがて彼らは語りだす。退屈も貧窮もぶち壊してくれる、Big One(大仕事)の夢を……。


 基本はシリーズ同様、制限の無い箱庭の中を自由に歩き回り、点在するミッションをこなしていくことを主とする。当然これは強制ではなく、どこへ行き何をするのも原則自由である。
 だがこのゲームには、実社会同様の「システム」が内包されており、およその物事には金がかかる。それを効率よく稼ぐには、ミッションをこなすのが最適であるようだ。
 今回の目玉として挙げるべきは、やはりプレイアブルキャラが三人になったことだろう。例えば前作のGTA4では、ニコ・ベリックという一人のキャラを終始操作していくスタイルであったが、今回はタイプの異なる三人の主人公をスイッチ(切り替え)することができる。これはフリープレイ中はいつでもできるが、ミッション中は決められたときのみ可能になる。
 例えば強盗ミッションで、巨大な荷を盗み出す間は地上にいるキャラを操作し、脱出する段になったらヘリを操縦する別キャラにスイッチして操作する、というわけだ。
 このスイッチシステムが、ゲームのテンポを実に軽快にしてくれている。また並走する三人の物語を体験することで、ただ一人の視点から見るより、一層深く物語に浸かることができる。小説や映画では当たり前である視点変更が、このゲームではよりスムーズかつ効果的に行えるのだ。
 またストーリーの要となる強盗ミッションの中には、二種類の作戦の中から選べるものがあり、選択した作戦によってそれに至る「準備ミッション」も変わる。参加させる仲間には熟練度が存在し、腕のいい人物は当然ギャラも高い。抱えた仲間により作戦の展開が大幅に変化するのだ。一度クリアしてもまたプレイしたくなるだろう。

 ミッションのほかにも、このゲームで出来る事は数え切れないほど多い。店舗を購入することで、定期的な収入を得ることが出来たり、株を購入して利益を上げることもできる。株の中にはプレイヤーの行動やミッションによって上下するものもあり……と、ここまでにしておこう。
 また本編の進行に必要なメインミッションのほか、いかにも怪しい人物から受けるサブミッションも豊富。突発的に起こる引ったくりなどのハプニングもあり、正に街の中にいる感覚。
 海に囲まれた街らしく、潜水艇やダイビングスーツで海中も移動可能になっている。

 おまけ的な要素ではあるが、AndroidやiOS対応機器に専用アプリをダウンロードすることで、ゲーム中に登場する犬を躾けたり、車を改造しナンバープレートを好きな文字に変えたり、ライフインベーダー(ゲーム中に登場するSNSのようなもの)で好きな企業ページをストークすると、ゲーム内で使えるクーポンがもらえる。
 これにはロックスターゲームスソーシャルクラブに加入し、自身のアカウントをゲーマーアカウントにリンクさせる必要があるのでご留意を。

 これだけ書いても、このゲームの要素と魅力を半分も書き表せなかっただろう。精細さを増したグラフィック、前作とのリンク、車のカスタマイズ、トレバーの群を抜く●●●さなど、魅力的(?)な部分はまだまだ隠されている。
 オープンワールドゲームの楽しみ方の一つは、そうして作りこまれた世界に、ぽんと一人立たされた感覚を味わうことかも知れない。その世界で何を楽しいと感じるかは、プレイヤー次第なのだ。
 このゲームには、うんざりするほどのドラマが詰まっている。
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