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雑感・ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル

2013/09/07 21:29 Category:ソフトレビュー
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殻機動隊等で知られる漫画家、士郎正宗が曰く。
「漫画を考えるとき、その映像は頭の中で動いているんです」
 改めて言われるまでも無く、そいういものだろうなあと思ってはいた。だが時に漫画界には、如何にして動いているのか想像できない絵を書く人物が現れる。
 技量の不足を言っているのではない。その者にのみ許された手法で表現された、無二の漫画のことである。
 この漫画を描く時、荒木比呂彦という男の頭の中では、こんなふうに映像が動いていたのではないだろうか。そんな想像を駆り立てる一本が現れた。

 日本漫画界屈指の人気と長期連載を誇るビッグタイトルを、ゲーム業界随一の漫画愛とノウハウを誇るデベロッパーがゲーム化した。
 独特の筆致と世界観から、ゲーム化が困難とされてきたジョジョシリーズ。過去いくつかのタイトルが、その再現に挑んできた。最新作たる本作が目指したのはずばり『究極のジョジョゲー』である。

 ゲームの基本は1vs1の肉弾戦。取説のコマンド表を見れば瞭然なのだが、技自体は決して多くなく、コマンドも全キャラほとんど同じである。攻撃を当てたり当てられたりすることで蓄積されるゲージ(HHゲージ)が溜まると、必殺技が発動出来るというのもオーソドックスだ。
 ゲームモードは、原作のバトルを追体験する「ストーリー」と、好きなキャラで対戦をする「VS」と、今回新たな試みとなる「キャンペーン」の三つ。
 キャンペーンとは、他プレイヤーの分身であるAI「ヴィジョン」との闘いを中心にすすむ。少し想像し難いかも知れないが、擬似的なオンライン対戦とでも思っていただこう。ここでの勝敗はそのまま、各プレイヤーのスコアになる。
 当然自分自身のヴィジョンも設定できる。好きなキャラ、コスチューム、勝ちポーズ、挑発ポーズなどを決めておけば、電源を切っている間もヴィジョンは、どこかの誰かとせっせと戦い続け、ポイントを稼いでくるのだ。
 自分で操作したバトルでは、新たなコスチュームやカスタマイズパーツを獲得できるが、これについては後述する。
 ちなみにキャンペーンモードは、対戦相手の検索や特殊効果の発動、ボス戦時のダメージアップにコストを消費し、これが尽きるとキャンペーンモードは出来なくなる。時間が経てば回復するが、どうしても続けたいという人は、有料アイテムを購入することでコストを回復させることができる。
 
 本作の肝はずばり、ジョジョを貪りつくすこと。荒木比呂彦のあの筆致を動かし、闘わせ、感動させるということ。これに尽きる。
 3Dで描かれたキャラたちは、どこから見ても完璧に再現されており、指一本にまでこだわって手作業で付けられたモーションは、漫画以上に迫力がある。
 漫画だからこそ許されていたあのオノマトペ(擬音擬声)も、大胆に画面に繰り広げて見せたり、キャラと技の組み合わせ方次第で、モーションや演出が変わったりと、ファンをくすぐる要素には事欠かない。
 例えば、DIOのGHA(超必殺技)である「ロードローラー」を発動した場合、ほとんどの相手では時を止められ一方的に叩きのめされるだけなのだが、空条承太郎との対戦に限り、時を止め返すことができるのだ。(要コマンド入力)
 格ゲーマーにとっては不公平この上ないシステムを、当然のように搭載していることを見ても、本作の目指すところが従来の格闘ゲームと違うところにあるのが分かる。
 また本作では「創る」という要素も加えられている。挑発ポーズと勝利ポーズを、ポーズ、台詞、擬音を組み合わせて独自に設定でき、キャンペーンモードでカスタマイズメダル(パーツ)を増やしていくことができる。
 原作のコマを再現するもよし、ウケ狙いの意外性に賭けるもよしである。

 もう一つ、私が凄いと感じたのは、サポートアイテムの多彩さである。
 ストーリーモードとキャンペーンモードにおいて、自身が有利に戦えるアイテムを購入、使用できるのだが、HHゲージがフルの状態で始まるものや、敵のライフを半分の状態から始めるもの。中には敵のライフが勝手に減って行くものまである。格闘ゲームにとっては非常識ともいえるシステムだ。
 だがこれも、ジョジョを貪りつくすという本作の肝に立てば納得が行く。そう、これは超初心者救済措置なのだ。
 ジョジョファンと格ゲーファンの客層が同じと考えられるなら、このシステムは蛇足の極みだったろう。だが当然そうではない。このソフトの為にPS3を買ったという人もいるだろうし(荒木氏がそうであるらしい)、もとよりゲームは日常的にやらないという人も、少数派とは言えないはずだ。
 そんな人にも、このゲームを奥の奥まで楽しんでもらい、ジョジョの世界に浸ってもらうためにはどうすべきか?敷居を極力下げ、必要最低限の操作で最高のフィードバックを返すこと。これらはそのためのアイテムなのだ。

 改めて言うが、本作は格闘ゲームとは毛色が違う。本格的な読み合い叩き合いを期待してはならない。ジョジョを再現し、体験させるため、そうした部分はかなりフィックス…否、カットされている。
 だがその分、原作再現には並々ならぬこだわりが随所にある。ジョルノ・ジョバァーナのスタンド「黄金体験」が放つ「ゆっくりと伝わるパンチ」のモーションが、ある相手のときだけ親指が出る形になる、と言われてわかるあなたなら、きっとこのゲームを楽しんでもらえるだろう。
 
 当代ハードウェアのスペックと、並々ならぬジョジョ愛が生み出した、最高にハイなジョジョゲー。ファンなれば必携の一本である。
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