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雑感・風立ちぬ

2013/07/21 11:47 Category:日記、雑記
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の作品は、きっと宮崎駿の恩返しだ。
 観劇中、私は何度かそう思った。

 大正から昭和へ変わる日本。空へ憧れた少年がいた。
 ただその気持ちに実直であり続けた少年は、震災と戦火の影が覆う中、日本屈指の航空機設計者になった。
 そして一人の男となった少年は、仕事に、恋に、人一倍邁進する。
 それは、一筋の風のような生き方であった…

 あらすじはこのくらいにしよう。とはいっても、本作の要はストーリーにはないと思うのだが。
 この物語は、航空史の神話と評される名機「ゼロ戦」を産んだ男、堀越二郎の半生と、同時代を生きた作家、堀辰雄の傑作「風立ちぬ」をベースにした、フィクションとノンフィクションのが混ざったような不思議な作品である。
 故に堀越二郎の半生記とは少し異なり、またゼロ戦の開発物語でもない。一貫して描かれるのは、時代や自然の奔流の中で、一途に生きる青年の姿のみである。
 そうした物語が、となりのトトロやもののけ姫でも炸裂した「ジブリの藍」や、宮崎駿の骨頂とも言うべき空と航空機をバックに、実にのびのびと描かれていく。

 主人公二郎を演じるのは、宮崎駿の愛弟子にして、ガンダムに次ぐロボットアニメのセカンドインパクトを起した男、庵野秀明。…正直に言おう、演技は素人そのものだ。きっと賛否あるぶぶんだと思う。
 だがそんな飾らない雰囲気と持前の声色が、純粋で真っ直ぐな堀越二郎にふとマッチする瞬間がある。これを狙ってのキャスティングだとしたら、宮崎駿恐るべしである。
 他にも、借りぐらしのアリエッティで主人公を演じた志田未来や、もののけ姫以来のジブリ出演となる西村雅彦。またディズニー在籍時にとジブリとの橋渡し(鈴木敏夫曰く「敵側」)をし、後にジブリ海外展開を担当した、宮崎駿の「戦友」スティーブン・アルパートも出演している。
 戦友といえば、東映動画時代から宮崎駿と高畑勲と共に働き、風の谷のナウシカ以降、ほとんどのジブリ作品の「色」を作ってきた色彩設計の保田道世。5年前の崖の上のポニョを最後に引退していた彼女を、宮崎駿がこの作品の為に「口説き戻し」ている。

 こうした事を眺めながら作品を見て浮かんだのが、冒頭に書いた「恩返し」というフレーズだった。
 それは庵野氏をはじめとする、宮崎駿を取り巻いた人々を「巻き込んだ」事はもとより、天災と戦火にもたらす閉塞感にもくじけず、傑作と呼ばれる飛行機を生み、目標に邁進することを教えてくれた先人に対することも含まれるだろう。
 映画全体に流れる、暖かく大きな眼差しのような演出はそこに起因しているのだ。と勝手に解釈する。

 最後に読者諸氏に質問。荒井由実の「ひこうき雲」をご存知だろうか?
 ご存知でない方は、そのまま聞かないで劇場に足を御運び頂き、ご存知の方はもう一度しっかりと聞きなおしてから、劇場に足を御運び頂きたい。
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