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雑感・早野龍五さんが照らしてくれた地図

2013/06/25 22:06 Category:日記、雑記
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※今回の記事はゲームとは何も関係ありませんので悪しからず。

早野龍五
のアイコンに見覚えのある方は多いのではないだろうか?東京大学大学院教授などを務める原子物理学者、早野龍五氏である。
 あの震災直後発生した、福島第一原発の事故。日本人が不安の夜を過ごす中、twitterに流れてきた主観を排した実直なツイートの数々を、ご記憶の方も多いと思う。
 早野氏とコピーライターの糸井重里氏との対談が、糸井氏が主宰する『ほぼ日刊イトイ新聞』に連載されたのだが、これが実に面白いので紹介させていただきたい。

 早野氏の略歴と研究内容については割愛させていただく。その名はWikipediaに載るほどの人物であるし、原子物理学だのエキゾチック原子だの言われても、高卒の筆者には何のこっちゃぃである。
 対談の鍵となるのは、氏の専門が放射能等の事柄とはやや異なる分野であり、我々が学者という言葉から想像する、机と書物に身を固めて論文を書くというより、作業着とヘルメットを身につけて、生きた数字を拾い集める『実験屋』と称される人であるということだ。

 震災から二日後、福島第一原発付近の放射線量のデータが、文字が潰れたコピーのような状態でWebにアップされた。早野氏はこれを見て、即座にグラフに書き換えtwitterに添付した。
 誰かに頼まれたわけではない、数字を見るとまとめたくなる、実験屋の習性のようなものだったと氏は語るが、これが瞬く間に広まっていく。それまで3000人ほどだったという氏のフォロワーは、15万人にまで増えたそう。
 それから氏は、幾度となく発表されるデータを次々と我々に見えやすく翻意し、志を同じくする学者たちが集い始めた。もちろん現場にも幾度となく足を運び、ついには福島の今を正しく伝え残すため、正月休みを返上して専門外の論文まで書いてしまう。何というバイタリティ。

 今改めて振り返ると、連載の表題『早野龍五さんが照らしてくれた地図』という言葉の凄さを思い知る。(糸井氏の命名だろうか。さすがである)
 早野氏がしてきたことは、ただ「照らす」ことだけなのだ。それも「道」ではなく「地図」を。
 ここでライターが色気を出して『照らしてくれた道』と書けば、氏の功績は際立つかも知れないが、氏が最も避けていたであろう事をさせていたことにしてしまう。それは「こうすべきああしなさい」と、人に押し付けることだ。
 氏は実験屋である。データを拾いグラフにしただけ。そこに起きていることをただ、我々にも見えやすい形にしただけなのだ。
 道は行き先を制限するが、地図は行き先を人に委ねる。そして地図は人の思い通りに「描いて」はならない。故に早野氏は地図を「照らした」のだ。
 今猶早野氏には多くのフォロワーがつき、その言葉を求める人は後を絶たない。だが氏は決して指図をしないし、宣託を授けるような物言いもしない。難解なことばかりツイートせず、大好きな歌舞伎や写真や甘味のことも、同じくらい真剣につぶやく。故にデータや解説のツイートに、我々は本物の興味を抱けるのだ。

「知らざァ言って聞かせゃしょう」と大上段に構える風は微塵もなく、専門的な知識を要することもない。その時あったことを、また滔々と語った対談。
 震災と事故を振り返ると同時に、情報という物に対する付き合い方を考えるのに最適な一編。是非ご一読を。

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