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雑感・バイオショック インフィニット

2013/05/04 14:24 Category:ソフトレビュー
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BIO
史以来、文化文明の発展と共に当然のように描かれてきた、それらによる不安と副作用を描いた作品群。
 兎角SFは、強い発展とその影の側面を主題にしてきた。そうでないと物語にならないと言われればそれまでだが、そうした作品もまたおよそ二つに分けられると思う。技術そのものが暴走するものと、人が技術を暴走させるものだ。
 このゲームはどちらだったろうか。クリアした今猶考えあぐねっている。

 時は産業革命華やかなりし1912年。
 数々の戦場で武勲を立てながら、今は探偵社に身を置き、酒とギャンブルで膨れ上がった借金に苛まれる男、ブッカー・デュイット。
 ある日彼は、奇妙な依頼を受ける。一人の少女を連れてくること。それだけで、借金を帳消しにできるという。
 目的地は合衆国が総力を挙げて建造した、天空に浮かぶ都市『コロンビア』
 預言者カムストックを崇め、地上をソドムと呼び、理想郷のように聳える街。
 だがブッカーは、カムストックを知るほどに違和感を募らせ、理想郷の綻びに気付く。
「こんな奴、あそこにはいなかった…」
 預言者とは何者か、なぜ少女は特別なのか、そして、ブッカー・デュイットは何者なのか…。

 基本システムは、右手に銃、左手に超能力を携えて突き進むFPS。大きく変わったといえば、舞台が閉塞的な海底都市から開放的な天空都市になったことで、より三次元的なアクションが求められるようになったことだろう。
 そして今回は、途中から同行者が現れるのも特徴だ。道中は大いに助けられることになる。

 しかし今回私が感じた最大の変化は、先述した舞台の変化と、いわゆる雰囲気の変化だ。
 生憎前作(2)は未プレイなのだが、バイオショックの世界は『闇』に彩られていたと思う。日の光も届かぬ海底という世界は勿論、登場する敵は人間の『闇』を尖らせたようなものばかりで、鬱屈とした空気が全編に漂っていた。
 だが今作は、太陽に一番近い風通しの良い世界での冒険になり、出てくる敵は(その行為の善悪はさておき)正気を保ったものばかり。
 では今作に闇はないのだろうか?いやある。産業革命という未曾有の発展の副作用。華やかな都市の裏に隠された、貧富の格差だ。
 委細を書くとネタバレになるので控えるが、今作はこの発展の副作用がひとつのテーマといえる。
 なので過去作にあった、正気と狂気の織り成すサイコホラー的な要素は鳴りを潜めている。この辺りが好きだったーという方は、些か残念かもしれない。
 代わって今回の主体は、産業革命のオーバーテクノロジー。いわゆるスチームパンクと呼ばれる手法だ。木と革と金属の織り成すどこか懐かしい空想世界を、とっぷりと堪能できるだろう。

 がらりとその手触りを変えた、人気シリーズ第三弾。J現実的古典SFの世界を縦横に飛び回るアクションFPS。
 このゲームが、あなたの冒険心を暴走させる!?
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