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書評・1999年のゲーム・キッズ

2012/07/17 20:33 Category:日記、雑記
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1999
が先か鶏が先か。というのは、昔からお馴染みのなぞなぞであり比喩表現だ。
 何かから生まれたものが、自らを生んだものを進化させる。進化したそれは、さらに次の何かを生む。さて、紀元にあったのは前者か後者か?シンプルで奥深い謎である。
 技術は人の欲から生まれた。こんなこといいなできたらいいな。あんな夢こんな夢が、それを叶えるシステムを進化させた。そして進化したシステムが、新たな夢や欲を生む。夢や欲は時に文化に姿を借りて、我々の目の前に現れる。そう、SFである。

 1993年から、週刊ファミコン通信(現週刊ファミ通)誌で連載されていた、渡辺浩弐の人気ショートショートSFシリーズが、二十年の時を経て復活した。
 本編で題に採られている技術は、すべて当時研究中であったり、構想段階のものであった。それを作者独自の解法で、正作用と副作用を抽出し、一遍の物語に組み上げる。
 SFの基本にして極致。ある程度生きてきた人間なら誰もが潜在的に持つ、新しいものに対するぼんやりとした不安が、作者ならではの筆致で見事に肉付けされている。
 私が特に印象に残っているのが、クローニングをテーマにした『コピーブレイク』という一本だ。はじめて読んだ時のじわっとした衝撃と、ショートSFだからこそ許された表現への感動は、今も覚えている。

 時は2012年。かつて未来と呼んだ21世紀。車が空を飛び、ロボットが家事をし、リニアモーターカーで通勤する。そんな時代にはまだ遠いようだが、今ある技術をつぶさに見れば、あの時の想像を軽く超えるような品も多くある。
 そしてまたそうした技術が、次の時代へと向かう空想を駆り立てる。それが実現する頃には、さらにその空想を越えるようなものも生まれ…。

 分進日歩の現代にあって、20年前に書かれた物とは思えないリアリティを湛えたこの小説は、果たしてテクノロジーが生んだ卵なのだろうか。それとも新しい時代を生み得る鶏なのだろうか。
 一本5ページ弱のショートショートと大変読みやすいので、是非一度この未来の歴史小説をご堪能頂きたい。

 と、いうことで。本書「1999年のゲームキッズ」の、渡辺浩弐氏のサイン入り本を上下巻セットで、このブログをご覧の方一名様にプレゼントします。
 ご希望の方は私のtwitterアカウント(@ATUSIBOX)をフォローの上『ただいま!PCランド』と書いてReして下さい。
 締め切りは来週月曜日23時59分。抽選の上当選者にのみ詳しい発送方法をDMにてお知らせいたします。
 本企画に於いてお送りいただきました個人情報は本企画においてのみ使用し、プレゼントの到着確認後速やかに破棄させて頂きます。
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