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a-360インタビュー#4 松山洋(4)

2012/02/26 09:00 Category:インタビュー
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A:そんなサイバーコネクトに大事件が発生します…聞いちゃっていいのかなぁ(笑)

松:まぁいいんじゃないですか?要は前の社長…私を誘った同級生が、ある日出ていってしまったんです。

A:突然?

松:突然。経緯をぶっちゃけると、社長が当時、iモードのアプリを開発したいと言ったんです。サイバーコネクトで。
 その時は『サイレントボマー』が出て、『.hack』を立ち上げようとしてるときだったんですけど、僕は過去ニ作品の結果に納得してなかったんです。それっていうのは売り上げの話じゃなく、開発陣は凄い実力を持っているメンバーなんですけど、力が発揮できてないんじゃないかと思ったんです。正しい力の出し方ができてないと。マネジメントやリーダーシップといったものが足りてないんじゃないかと考えたんです。
 なので次のプロジェクトでは、やり方を変えてでも成功できるものを作ろうと、思っている最中に別の事やろうと言われたんです。

A:あー…

松:いや違うだろと。全社一丸となって次進もうって時に、力を分散するようなことしてどうするんだと。iアプリってデザイナーとプログラマの二人一組で、半年で10本作るっていう世界だったんですけど、今やるべきことはそうじゃないんじゃないかって話をしたんですけど、いやどうしてもやりたいんだと言って、出て行っちゃったんですよ。

A:……。

松:で一回そこでサイバーコネクトって会社はなくなるんですけど、その時残ったメンバーと一回集まって話をしたんです。
 全員能力はあるんで、再就職等も問題はないだろうと思っていたんですが、僕はできれば続けたい。『.hack』を作りたい。俺達はまだバンダイに恩を返せてないから、『.hack』でちゃんと結果を出そう。そのために生まれ変わらなきゃならないから、俺に社長やらせてくれ。と言ったんです。
 それで創業メンバーが出し合った資本金を、全部僕が買い取って、ワンマンでいくと決めたんです。みんなで集まってみんなで決めて、それで失敗したら仕方ないよねーじゃ駄目だと。サークルじゃないんだから、誰かが責任取らないと。民主主義はやめようとしたんです。

A:悪しき合議制より良き独裁制?

松:そうです。シンプルじゃないと勝てないんです。
 あとこれからのゲームって…映画とかそうですけど、配給会社で見る映画を決める人はいないじゃないですか?おーこれ東宝の映画かぁ面白そうだーっていないでしょ?

A:いませんね(笑)。せめて監督くらいで選びます。

松:監督キャスト、あとジャンルね。だからゲームも、映画を超えるくらいのでかいエンターテインメントになるという予感は自分の中であったし、ゲームもお話作ってるのってデベロッパーじゃないですか。だからいつかお客様が「おーこのゲーム面白そうだなー」って箱を手に取った次に、「で、どこが作ったの?」って箱の裏を見る時代が来ると考えたんです。
 そうなったときに、「あ、サイバーコネクトだったら安心だ」と言ってもらえる会社にしないと勝てない。そういう会社にするから、してみせるから、絶対に成功させるから俺にやらせてくれ。ついてこれない奴はよそでやってもらって構わないと話しをしたら、全員残ってくれたんです。

A:いいぃっすねぇぇぇ!

松:そこから会社を徹底的に変えました。徹夜禁止。朝9時出社。遅刻厳禁…もう強権発動ですね。今もそうしてます。
 スタッフの何人かは、朝9時にこなきゃならない理由がわからない。10時じゃだめなんですか?そこから8時間働いたらいいじゃないかと。

A:まーわからんではないですね(笑)

松:その時答えたのが、わかったじゃあ8時にしよう。理由はない。10時にする理由もないだろう?どーする?と言ったら、9時でいいですと(笑)

A:(笑) そりゃそーか。理由がないっていうのは理由になってないと。

松:そうです。(笑)

A:他にも御社にはユニークな点が多いと思うんですが、私が特に興味を持ったのが、人事観といいますか…採用方法育成方法がとても大々的で独特だなあと思ったんです。

松:最近はインターンシップなんかもされる会社は増えましたね。うちはサイバーコネクトツーになってからやってます。当然ながらサイバーコネクトという会社は誰も知らないし、ゲーム業界って何をどう勉強すれば良いのかという事を、正確に誰も教えられてないでしょう?

A:そうですねー、専門行けばいいかくらいにしかわかりません。

松:それは幻想ですね。昔ゲーム会社に勤めてた人が先生をしているというのもありますが、それに価値を見出すのは無理があると思います。

A:……。

松:ゲーム業界って毎年すっごいスピードで進化してるんです。現場から一度離れた人のセオリーは通用しないんですよ。
 正にいまゲーム業界で働いている人間が教えるなら意味があります。最新のことも、何を身につけるべきかというのも教えられる。だからといってうちは学校はやってないんで、待ってても来ないなら自分で育てようと。本当の事を教えるため、最前線を見せて、現場の人間が直接教えます。

A:成果は現れてますか?理想の人物が育ったと

松:ええ、もちろん。弊社の新卒採用はインターンシップ出身者が多いです。理想の新人じゃないと採りません。弊社はハードル高いですし…そもそも技術は二番目です。

A:一番は?

松:あの…(右手親指で心臓を指して)ハートです。

A:……好きこそものの上手なれ?

松:そういう言い方になると思います。一番わかりやすいのがー…『グラップラー刃牙』で、花山薫とユリーが闘ったときがあって…

A:知らないなあそれは(笑)

松:あそうですか?モンゴルのボクサーなんですけど、彼が言う「決して心は折れない」っていうのが一番大事なんですよ。心が折れない奴を、弊社は採用してます。

A:何かあるんですか?それを測る方法が

松:あります。何を犠牲にしてでも好きなものが、その人にあるかどうかですね。
 すごい残酷なんですよ「好き」って。恋人よりも親よりも「好き」なんです。それがある奴は信用できます。自分が「好き」であり続ける事をあきらめなかった「才能」なんですよ、それは。
 みんな「好き」を卒業するんですよ。昔はジャンプ読んでたとか。アニメ見てたとかゲームめっちゃやってたとか。でもそれは「好き」ではない。昔「好き」であった人です。今も「好き」でい続けているかどうかです。
 だから弊社は別に、ゲームが好きとかじゃなくったって全然良いんですよ。

A:絵が好きとかお話は好きでも?

松:極端な話、ジーパンが好きとかでも入社できます。好きは絶対裏切らないですもん。
 みんな中途半端なんですよ。そこそこ好きとか、昔見てたとか。そういう人は駄目ですね。仕事も一緒で全部中途半端になっちゃう。
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