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雑感・トロピコ3

2011/10/16 16:39 Category:ソフトレビュー
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TRP
っかりこのソフトのレビューを書くのを忘れていた。私としてはかなり嵌った部類のゲームなのに、実に迂闊であった。

 町や国をゲーム内に作る、いわゆる箱庭シミュレーションゲームは、PCゲーム黎明の頃から多く作られてきた。
 その基本理念は、プレイヤーの取った施策に対し、CPUがその作用を計算し、結果を都市に反映させるという、まさに計算機の主題ともいうべきものだ。
 記憶媒体やCPUに大きな制約があった頃、CPUが計算できる作用は大雑把なものが多かった。居住区画を設置すれば、周囲にある商業施設や交通網の過不足から、発展の度合いを計算し、人口が増え、税収に反映される。
 この人口と税収の増加こそが、箱庭シム共通の目的でもあった。しかしCPUの性能が飛躍的に向上してしまっや昨今。ただ遮二無二人手を増やすだけの箱庭シムを作り続けるメーカーはいなかった。少なくとも、このメーカーはそうであるらしい。

 1950年代。世界が二つの色に分かれ、軍拡と核開発というきな臭い戦争を繰り広げていた頃。カリブ海に浮かぶ島国『トロピコ』に、新たなプレジデンテ(大統領)が誕生した。
 資本主義圏から近く、共産主義圏からも近く、肥沃な土壌と豊富な地下資源に恵まれたこの国は、正に未来を歩くことを許された国だった。
 そう、南洋の楽園にするのも、カリブの火薬庫にするのも、あなたの指揮棒の一振りできまるのだ…。

 プレイヤーはいくつかの島からなるトロピコのうち、いずれか一つの島(シナリオ)を選び、最初に与えられる宮殿、建設事務所、運送事務所、いくつかの農園と住居、そして幾許かの資金を持ってスタートする。
 まず必要なのは、島民(国民)を生かすための食料の確保だ。これは農園のほかに牧場を作ることでも獲得可能で、作れる作物も数種類ある。
 が、ひとつの農園は一種類の作物しか作れず、土壌や環境の向き不向きで、取れる作物もその量も変わる。その場に合ったものを栽培しなくてはならないのだ。
 食の確保が出来たら、次はそれを得るための職が必要になる。
 無論農園も職業になるのだが、これだけでは雇用要求を満たせない。そこで優秀な地質学者が割り出した(らしい)地下資源の有無や土壌成分から、適切な生産手段を配置して、雇用を創出しなくてはならない。
 地下鉱脈があるところには採掘所。漁場があるところには漁港(これも島民の食料になる)。石油が埋まっているなら油田。タバコの葉やさとうきびといった作物も、場所によっては豊富に栽培できる。
 そして忘れてはならないのが住居。島民は放っておいても、自ら掘っ立て小屋を作って住みだす逞しさを備えているが、これは犯罪の温床になりやすく美観も損ねる。そこでプレジデンテ自ら、島民の住居を作ってやらなくてはならない。
 種類は低価格のアパートから高級住宅まであり、当然家賃収入も望める。
 だがこれらは、先述の職が置かれた場所から遠すぎると、住民の移動時間が増え、生産性の低下を招く。能率的に労働者を運用するための、地理的な工夫も必要なのだ。
 そしてそんなことをしていれば、国庫は瞬く間に底をつく。スイス銀行が1万ドルまでの融資をしてくれるとはいえ、いつまでも脛を齧ってはいられない。
 そこでドルを稼ぐ必要が出てくる。税収や家賃収入では足りない。輸出による外貨獲得である。
 鉱石や原料物資は海外に売れ、これがトロピコの主収入になるのだ。
 またタバコや砂糖、金やパイナップルといった物資は、自国内に加工場を作ることで、製品価値を高めて輸出が出来る。
 暮らしにゆとりが出来始めた島民は、やれ娯楽をやれ学校をと様々な要求を突きつけてくる。これをうまく取りまとめるのも、プレジデンテの力量次第である。

 といったところが、本作の経済面の大まかなサイクル。このゲームのもう一つの肝は、政治面での自由度にあるのだ。
 まず国内に発令する「布告」コマンドが豊富で、その方針も様々。減税、福祉年金、識字率向上といった普通の(?)ものはもとより、秘密警察の設置や同性結婚の許可。戒厳令による自由選挙の停止などもある。
 また外務省を設置すると、外交コマンドも使えるようになる。大まかな方針は、親米派か信ソ派か中立かの三つ。
 中立を保てば、両国から経済援助を同じくらいもらえるが、同時にどちらかの機嫌を損ねれば、侵略の憂き目にあうことにもなる。
 どちらかの国に依れば、手厚い援助を受けたり、軍事同盟による庇護を受けることも可能だ。しかし同時に、国粋主義者の支持が下がるという反作用もある。選挙の際不利になることもしばしば。
 そこで秘密警察を投入し、対立候補や支持者を…といったこともできてしまう。何とも自由な国ではないか。

 南洋に浮かぶ宝石のような楽園。しかしそこに求められるのは、金と政治という究極のリアリズムのみ。
 理想国家の建国か、私利私欲を貪りつくすか。大統領各位、くれぐれも、クーデターにはご用心を。
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