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ゲーム業界秋の空

2010/09/20 15:11 Category:日記、雑記
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天気博士の異名を持つ気象予報士、倉嶋厚さんに面白いエピソードがある。
 ある日、若い予報士たちが会議室に篭り、資料やデータを突き合わせて、やれ晴れだいや雨だと言い合っていた。
 そこへ倉嶋氏が顔を出して一言。
「こんなところでなにをしてるんです?外へ出て空を見てきなさい」
 短いエピソードであるが、何を言わんとしているかがよくわかる。
 のちに氏は、予報士をデータ主導の地下室派と、実態重視の屋上派に分けて語られている。

 ゲーム業界にも、この二派閥がある気がする。トレンドとマーケティングから次の作品を作り出す地下室派。自身の感性と哲学に従う屋上派。それぞれが生み出す作品には、それぞれに面白みがある。
 地下室の如く薄暗い会場を包んだ、その熱気と盛り上がりを見たら、両派閥とも宗旨替えを考えたかもしれない。過日行われた東京ゲームショウは、入場者数が初の20万人を突破する大盛況となった。
 各社試遊台や配布物で注目度を競い合う中、一風変わったイベントが行われた。
 フランスに本社を置くUBIソフトのブースで、Wiiのダンスゲーム『Michael Jackson: The Experience』が出展され(ゲーム自体は各ハードで開発中らしい)、ダンサーやスタッフはもとより、エンターブレインのジャム爺までも巻き込んでのダンスイベントとなっていた。
 それだけならさして風変わりな話ではない。面白いのが、このタイトルは日本での発売が全くの未定であるということだ。

 言わずもがな、TGSといえば主に国内向けのタイトルが鎬を削り、今期から来期にかけての戦略を垣間見せるイベントだ。そのなかで、海外ですら未発売のタイトルをおおっぴらに展示する意図は何なのか?
 マイケルジャクソンについての説明など、今更無用であろう。その男を題に取ったダンスゲームが登場するとあれば、その注目度も容易に想像できる。日本とマイケルの関わりも浅くはない。しかして日本での発売は全くの未定だという。
 その事情は推測する他ないが、世界に200以上国家がある中で、一ヶ国しか使用しない言語を持つ日本で物を作ることの難しさは、このタイトルのみならず、多くのゲームに共通していえることだろう。
 当然そのリスクに見合ったメリットが見込めなければ、企業としてそこに投資するわけには行かない。それは意地悪でもないんでもない健全な作用だ。
 翻せば、メリットがあればリスクも報われる。需要があることを作り手に示すことができれば、国内発売も夢の話ではない。シンプルだが難しい理屈だ。
 それをどう示せばよいか。他でもない、ユーザーに示してもらえばいいのだ。
 リスクだマーケットだの地下室派も、センスだエモーションだの屋上派も、結局のところユーザーの空の下にいることに違いはなく、ユーザーの空模様が見えれば、仕事もスムーズに進むのだ。

 今頃UBI本社では、日本発売についての話し合いが行われているのだろうか。
 予報士の皆さん。日本の空を篤とご覧あれ。

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