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a-360インタビュー#3 加藤克明(総括)

2010/06/19 09:00 Category:インタビュー
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ノケンと人気を二分した喜劇俳優、古川ロッパは希代の日記魔であった。曰く

   俺は日記をつけるために生きてゐるのだ。日記のための人生。だから貧乏すらもサカナになる。

 零細ブログの筆者としては、譬えに引くのも憚られるほどの熱意である。
 そんなロッパであるからして、その観察眼と緻密さは、当時の世相や人物を映して余りある。たとえば人物評を列挙しても。

   美空ひばりといふ笠置(シズ子)の真似して歌ふ十二の少女、まことに鮮やかであり、気味わるし。

   永六輔インターヴィウに来る。好青年なり。

   渥美清 こいつ無礼。

   中村正常の娘メイコなる少女の巧まざる演技には、涙の出るほど感激した。

 慧眼と言うべきか、語るにふさわしい人物をぴたりとセレクトして克明に描き出す様は、日記魔の面目躍如だろう。

 偉大な先人のつま先にも及ばぬわが身であるが、会って二時間も話せばおよその人物像は掴める。まぁ誰でもそうかもしれないが。

 今回加藤克明氏に会って感じたことは、まるでこの会社そのものだということだ。
 昭和のわんぱく坊主の手本のような少年時代。好きな野球に賭け、次代の足がかりを築き上げた高校時代。趣味とバイトに明け暮れた学生時代。そしてバブルの春の中での就職と、急降下する時代の中での仕事。
 氏がいつの時もしなかったことがある。それは何もしないことと、周りに流されることだ。
 それは昨今無鉄砲にも映る。だが氏がしてきた事は、何かしてないと落ち着かないという田舎者根性の裏返しであり、楽しいことがしたいという純粋な行動原理に基づくだけの話である。
 そして同時に、楽しい事をするためにしんどい事も受け入れるという、基本にして究極の対価を支払って来た事に他ならない。
 自分のみならず誰かを愉しませること。そこに遣り甲斐を見出し、使える労力を全て傾ける。エンターブレインの社名が指す意味が、この広めの額の中に(失礼)ぎっちり詰まっているように思えた。

 インタビュー中、私は無礼にも「なんでこの人出世したんやろ?」などとほざいたが、何のことはない。この会社が氏とその同志を中心に、枝葉を広げて出来ていったに過ぎないのだ。
 ゲーム業界もファミ通も、こういう人がいればまだまだ成長できるし、そんな未来が楽しみで仕方がない。
 一読者としての偽らざる所感を込め、偉大なる先人の言葉を借りて、この記事を締める。



   加藤克明にインターヴィウをする。好中年なり。




(了)
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