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a-360インタビュー#3 加藤克明(4)

2010/06/18 09:00 Category:インタビュー
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A:ちょっと話題を変えまして。情報誌というのはメーカーとユーザーの間にいる立場じゃないですか?そこにいて感じる景色というか温度差といいますか…

加:出版社だけじゃなく、一個人が情報を発信できる時代になったじゃないですか。それはユーザーとメーカー、あるいはユーザー同士が出版社を介することなく情報をやり取りできる。それは雑誌のあり方は変わりますよね。

A:昔はユーザーの声をメーカーに届けることはありましたか?

加:ありましたね。ただ公式的な立場としての仕事とは思いませんが、伝えられる立場にいたから伝えるべきことは伝えることはあります。それはユーザーに対してもですが、すごくやり甲斐があるし面白いことだと思ってます。今はそれが難度が上がってるから、より僕らがもっと勉強しないといけない時代になってるなと思いますね。僕らと同じ事を、一個人でも出来ちゃう時代なんですよね?

A:すべての人が出版社になる、みたいな名言がありました。

加:そう、だからもっと会社だからとか、大勢いるから、大勢に投げかけられるからできること。そういったチームだからできることをもっともっと考えていかないといけない時代ですし、なおかつ個人レベルでも文章の精度や質を、もっと高めていかなきゃいけない時代じゃないかと思ってます。

A:難しいんですが、個人の声が世界に広がる世の中にあって、メーカーの声も聞いていて、立場上言えない事も抱えていて…

加:あーなるほど。まぁそういう立場だからこそ難しいことも当然あります。例えば攻略法とかばんばん載せてるサイトとかありますけど、そこはバラしちゃつまらないじゃん!っていうところがあるので、メーカーさんの意向を聞いたり相談したり確認を取ったりしています。なのでそういったサイトとのアドバンテージは下がることはあると思います。ただ攻略記事っていまだにニーズってあるんです。なので会社として大勢で取り組んでいい記事に仕上げようとか、メーカーさんから資料もらって丁寧な攻略をしようとか、工夫は出来ると思うんです。もっと載せられたらなということもありますけど、ソフトのあり方やメーカーさんの意向やユーザーのニーズといったものを考えて、どうバランスとって落としどころを見つけるかというのが僕らの仕事なんで、根本的には昔と変わらないんですけど、その取り方がいろんな要因が増えていて難しくなってるということなのかも知れませんね。

A:ズレといいますか、ユーザーの声とメーカーの声を聞いていて…

加:あー、いろんなことでファミ通って叩かれたりするじゃないですか。有名な話だと「クロスレビューは1点10万円で買ってる」とか。それがユーザーの間で一気に広がったりしますけど。もちろんそれはデマだしもらってもいませんし、もらってないから貧乏なんじゃないかとか内輪で話してますけど(笑)。

A:僕は「ファミ通の影響力から考えたら安すぎるやろ!」とか思います(笑)

加:千歩譲って買ってたとしたら、記事の点数がめちゃくちゃになりますよね、それはすぐわかりますよ、たぶん。それは成立するわけないからデマだとわかると思うんです。でもそれを見た小中学生の読者からカスタマーセンターに「ファミ通はそんな事してるんですか!?もう買いません!」とか電話が来たりするんですよ。それは心が痛みますよね。あと「レビューのソフトなんか全然やってないんだろ」とか普通に言われるけど、何十時間もやって書いているものも多いです、いまは。でも僕らはただ、よりいい記事書いてナンボなんで、そのことでどうこう言うつもりはありません。でもあんまりにもボロクソ言われてると悲しいなぁと思うことは正直あります。あとそれを鵜呑みにしてガッカリしてる小学生とかには申し訳ないなと。

A:んんんん

加:やっぱり悪口って言うのはよく響くというか、我々にもそっちのほうが聞こえやすい。だからサイレントマジョリティ(物言わぬ多数派)みたいな人たちを信じて作っている面もなくはない。でもそういう時代なので、僕らだけが特別なわけではありませんし。なんていうか…物を伝えようとする機能が働いているという意味では、決して悪いことではないと思います。いいことも伝えられているわけですしね。

A:子供さんがいらっしゃるそうですが?

加:二人います、五歳と二歳。

A:ゲームはやらせますか?

加:やっちゃいますねやっぱり。上の子が幼稚園の年長なんですけど、DSとDS LiteとDSiって三つ持ってます(笑)

A:ゲンコツかましに行っていいですか!?

加:いいです、俺も贅沢だと思うし(笑)。まぁ僕が買ってあげちゃったのと、おばあちゃんが買ってあげちゃったのと、あと僕が何台も持ってるから「パパなんでたくさんDSもってるのー?いっこちょーだい!」と文句言われて「じゃいいよこれお前のにしてやるよ」ってあげちゃったりしたんですが(笑)。これは環境の問題もあると思いますけど、だから一層ゲームに対する接し方っていうのは気をつけるようにしてます、いまは。例えばお母さんが「30分でやめなさいね」って言ったらやめさせるようにとかしています。あとゲームって子供にとって魅力的過ぎるから、他のことをしなくなっちゃうと困るので、他の事もできるように気を使ってます。でもゲームは絶対やらせないとは思ってないし、ゲームでコミュニケーションが取れるのがすごく面白いなと思います。昔うちの浜村社長が、息子さんのことを記事に書いてましたけど…

A:読みました。『ゲームばっかりしてなさい』って本。

加:ばっかりしてなさいとまでは行かないけど(笑)、ゲーム一緒にやろうね、でもサッカーもやろうね、いろんなところ行こうね、とか。なるべくいろんな事をやらせるようにはしています。ただゲームは幼稚園の中でもかなりやってる方の人間だと思います(笑)。なので土日はほかの事をやらせなきゃと、そこは親父の仕事かなと思います。公園連れてったりサッカーやったり、外でお弁当食べるとうまいよな!とか(笑)。

A:ゲームとそういった事の両方に興味持てていますか?

加:サッカーは今すごい興味持ってて、一生懸命やってます。子供って興味がころころ変わるんですよね。でもゲームがずっと好きなのは間違いないなと思います。小学校中学年くらいに本格的にスポーツ始めるようになるまでは、相当やる予感はしてます。

A:へえぇ

加:面白いことがあって、上の子が年中さんのときに、ひらがなとカタカナが全部読めなかったんです。その頃にポケモンやってたんですが、ある時「パパ、ヒコザルがいなくなっちゃった」って言うんです。「いなくなるわけないじゃない、預けたんでしょちゃんと?」って見てみたら、本当にいないんです。息子が大好きだったヒコザルが。「お前もしかして野に返しちゃった?」って聞いたら、わかんないんですよ、字が読めないから。でコマンドがある所を見せて。「ここやった?」と。どうやらやっちゃったらしいんです。

A:ぅわー!

加:そしたら相当それが悔しかったらしくて、その二週間後にひらがなとカタカナ全部読めるようになってました。

A:ぅわー!!(笑)

加:そういう何かの引き金を、ゲームは与えるんですよ。あと息子の友達でゲーム好きな子がいて、その子もお父さんといっしょに一年中ポケモンやってるんです。ポケモンだけ。うちの子は僕と同じで気が多くて飽きっぽいから、いろんなゲームを片っ端からやってすぐやめる(笑)。だからポケモンに関して負けてるんですよ、その子に。またそれが悔しいらしくて、僕が「攻略本あるから買いに行こうか」って言って本屋につれて行って…

A:エンターブレインの攻略本を?

加:そう(笑)。で「わからなかったら自分で調べなさい」って言うと「わかった!」って自分で調べるんです。それでもわからないと聞いてくるんで、そこは答えたり。そういう取り組む姿勢を教えたりしてます。あと友達とのコミュニケーションにつかえますし、遊びに行った先の家族と仲良くなってきたりします。それに僕自身ゲームの話が出来るというのも、友達に対してポイントが高い(笑)。そういうコミュニケーションツールとして共通のものが世代を超えてあるっていうのはいいですよね。僕は恵まれてるなぁと思うのが、親戚とかにそういうゲームのことを教えてあげられること。

A:でしょうねぇ(笑)

加:この前やったのが、DSiショップで売ってる『写真で格闘!フォトファイターX』ってやつ。あれで甥っ子とか僕の妹とかおじいちゃんとかの写真を取り込んで戦わせると、もう親戚中大うけ(笑)。そういう物の買い方だとか、正しい知識を教えて上げられるというのはポイント高いですよね(笑)。

A:保護者の方と話すこともあると思いますが、今もゲームに対する反感みたいなものはありますか?

加:両方ありますね。もちろん正確に把握しているわけではないけど、おおっぴらにゲームは駄目だっていうような人はあまり見ませんね。

A:親にゲームはだめって言われてるような子はいますか?

加:それはいますよ。ただ全く否定するんじゃなく、自分でお小遣いためたらねとか、何かしら条件付だったりする場合が多い。これから向き合うことになるだろうけど、まだやってないっていう事じゃないかな。それに今のお父さんお母さんの世代って、ゲームやってる人が多いんですよ。息子の同じ組の親御さんの中に「ファミ通読んでました!」っていうような人もいて(笑)

A:あーそうかー。ゲーム脳なんて言葉が持て囃された頃はずっと前ですからね

加:いまだにPTAのセミナーみたいなものだと、ゲームを叩くような内容のものがなくなってはいないです。かなり減ってる。むしろゲームとどう付き合うかとか、親や地域も子供をどう育てるかというのを探していて、前向きなイベントもあるような感触は持ちますね。

A:少し話戻りますが、この仕事をされてて感動して泣いたこととかありますか?

加:結構ありますよ。ぼく涙もろいんで。浜村さんのコラムはけっこう泣きました(笑)

A:ほ、他には?

加:読者と体の一部を交換したことはとてもいいことだとおもうんですが(爆笑)。でもこういう風に取材を受けて、読んでた方と話せるのは好きなんでなるべく受けたいと思っているし、面接とかで人と会うのも好きだし、アバタールとかでいろんな人に会うのも楽しい(笑)。あとエロマンガ島に取材に行ったり、それがなんだかんだんで小説になって、長嶋有さんみたいなすごい作家さんと知り合えて、本にまでしてもらって。これでこのあと映画になったり漫画になったら最高だなと(笑)。

A:情報誌って人と会うことも仕事ですか。

加:そうですね。あとやっぱり、ゲームクリエータさんは凄い人たちばっかり。あれだけのゲームを創るのにどれだけ考え抜いて苦労しているかっていうのは、物を作るうえでも勉強になる。物事を捉えることとか人を動かすことも含めてね。

A:職人型のクリエータより、マーケティング重視のプロデューサが増えた気もしますが。

加:そうですね。それは時代の要請でもありますし、それはいいと思うんです。たとえばKONAMIの内田さんも「こういう市場があってこういう人たちはこういう遊び方をしてるんじゃないか?」って考えて、「だったらこんな遊び方もするはずだ」って作ってる。マーケティング的発想でもあり職人的勘でもあると思うんです。となるとどこまでがマーケティングでどこからが職人かっていうのも難しいと思います。そういうことを知ってわかる面白さもあるし、クリエータさんたちがもう面白い人ばかり。そういう人たちと出会って仕事できるんだから、こんな楽しいことはないですよね。だからやめられないんだと思います。もちろん大変なこともいっぱいありますよ。離婚もしてますし(笑)頭も薄くなって悩んだり(笑)。でも、面白いからやってるっていうのは一番幸せなことなんだなって思います。

A:夢はありますか?

加:いっぱいあるんですけど、言えないこともいっぱいありまして(笑)。大金持ちになりたいなと漠然と思ってたり(笑)。最近なんですよ、今までそういうことなかったんですけど。世の中ってかなりお金で動いてるなとわかってきたんで(笑)。

A:齢四十越えて?(笑)

加:世界中回りたいとか、うまいもん食べたいとか。あとこういう面白いことやりたいんだけどっていうのを会社に反対されたら、会社ごと買っちゃえばいいし(笑)。ただお金だけじゃ全部解決はしないけど、解決する話ならお金があったほうがいい。

A:否定はしません(笑)。

加:ただ、それにしゃかりきになっててもつまらないので、それはメインにはしません!でも何を夢として語ればいいか難しいですね。いちおう、単行本を作っているので、大ベストセラーを出したいです!

A:最近水ピンさんがやってるような生放送とか…

加:あー、ああいうのもやりたいけど、二番煎じっぽくなるのがいやだなとか(笑)。人が面白がることをやりたいという思いは絶えずありますけど。それでファミ通が大きくなって読者が喜べたら最高かな。

A:最後に、ゲームメディアを志す人に、これはやっとけというものはありますか?

加:よくきかれるんですけど。いろんな事に興味を持って、とことんやってみることが何より大事だと思います。もちろんゲームに限らず。するとまず根性が付く。それと何故自分が好きかということを冷静に見極めようとする。そして何かを極めると、その方法論で他の事も極められるんですよ。仕事でも勉強でも。だからなんでもやってみる。やってみて面白かったらとことんやる。そういう経験がない人は多分無理だと思います。取材したり記事書いたりは。

A:……。

加:今は既存の情報を集めて整理して作る手段もあるし、それもいいと思う。でもそれだけじゃ楽しくないでしょと僕は思うんです。本当に読んだ人を「なるほどすげー!」思わせる記事は、何かを突き詰めていった人じゃないと絶対作れないと思います。その記事の核心が何かというのを突き詰められる人じゃないと書けないし、取材の段階で突き詰められない。だからスポーツでも何でも「俺はこれについてはとことん語れますよ」っていう人になってないと、いい記事はかけないと思うし、そういう人がいっぱい集まれば、ファミ通は勝手にいいメディアになれると思います。ただ、それと同時に一個に固執しないで、なんでも興味を持つということ。それは世間の動きに敏感であるということにもなるし、両方バランスよく持つことが大事だと思います。僕を含め今本を作ってる人にも言えることですが。

A:いやー、カステラアイス一つからこんな話が聞けるとは思いませんでした(笑)

加:ですねー。僕あのメーカーさんから出てるアイスが全部好きなアイスだってことに最近気付いて(笑)。独特な物造りをするんですね。ある意味こう…スパ●クとかマーベ●スみたいな…

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