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a-360インタビュー#3 加藤克明(3)

2010/06/17 09:00 Category:インタビュー
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A:ファミ通に入って20年になりますが…

加:あぁちょうど今月で20年だ。じゃあ20周年記念で半年くらい休もうかなぁ。

A&広報:(^Д^;(^Д^;

A:一番記憶に残っている仕事といえば?

加:結構いろんなところで言ってるんですけど、忘れられないのが将棋の記事(笑)。僕の先輩で田原誠山っていう、「週刊ファミ通」の副編集長や、「ファミ通64+」っていう姉妹誌や攻略本部隊の立ち上げまでやった恩師がいるんですが、その人に僕が将棋が得意だということがバレまして(笑)、そしたら「これやってみない?」って企画を渡されたんですよ。それが、いろんな将棋ソフトをあつめて、2個ずつ並べて先手後手に分けて、片方が指した手をもう片方のゲームに打ち込んで、返してきた手をもとのゲームに指してやって、ゲーム同士の対戦をしようと。

A:うぁー。やったんすかそれ!?

加:やった!そしたらまあ酷い!何が酷かったかって、スーファミの●田将棋が出た時で、それが最強だろうというのは間違いなかったんですけど、最強将棋ソフト決定戦だったんで、難易度を全部最高にしてたんです。そうしたらその森●将棋が最強モードにすると、思考時間がすっごい長くなったんです。一手十分以上(笑)。十何時間で一局ようやく終わるという…

A:いいいい!!?

加:当然徹夜で土日も出勤して、暗いオフィスで一人ぽつんと将棋打ち続けてホントに寂しかった!(笑) 途中で切るわけにもいかないから帰れない。校了日になってもまだ終わらない。しかも森田●棋が遅くて強いんで、勝ち残って最後までやることになるんですよ。(笑)でも決勝でそれと対戦したのが、ゲームボーイの…ポニーキャニオンかどこかのソフトで、すごい好手を打つんですよ。それも数秒で。十何分考える森田将●と接戦の末負けるんですけど、コストパフォーマンス等の面で考えるとそっちのほうがどう考えても勝ちなんですよ(笑)。で、そのちょっと後にPCエンジン版の森●将●も出るんですけど、それ試しにスーファミ版と戦わせたらPCエンジン版が勝ったんですよ。しかも思考時間が全然早かったですね。なのでその記事での最強はスーパーファミコン版の「森●●棋」でしたが、影の1位は、PCエンジン版の●田●棋!

A:(笑)

加:そういうのは憶えてますね、アバタールとかもそうですけど。あれは忘れないですねぇ。いろんなものを集めてオークションやって、それを赤十字に寄付したり。かなり先進的な(?)記事をやってたなあと思いますね。各地の読者とやり取りをして、お金を振り込んでもらって品物を送って、アバタールの格好で赤十字に持って行って、あの格好でえらい人に渡して写真撮って記事にすると(笑)。で、感謝状にもちゃんと「アバタール殿」って書いてもらって(笑)。

A:アバタール名義でもらいましたか!?

加:それどころか、振り込んでもらう口座作りにいくのもアバタールの格好で行きましたから(笑)。で、銀行員の人も支店長さんものってくれて「アバタールっていう口座名義にしたいんですけど」って言ったら「アバタールというのはちょっと…」って言われたんで「じゃあ、アバタールチャリティ事業部でいいですか?」って聞いたら「それなら結構です」って。判子もアバタールって書いた判子作って(笑)、そういうの全部記事にしましたね。だからわりと、今のブログとか生中継みたいな、すべて公開していくという姿勢に近い気持ちで作ってました。

A:はぁぁぁ…

加:って今思いましたけど(笑)。でもその頃から体当たり取材とか、読者を巻き込むような企画が大好きでした。一回やったのが…今思うと信じられないんですけど、読者にかさぶたをプレゼントしたことがあって……。

A:(大爆笑)

加:今やると問題になると思うんですが(笑)。ものすごくでかいかさぶたができたんですよ、ビーチで転んだんだっけな?こんなでかいかさぶたはちゃんと剥がそうと。で剥がして、それを伝言板でネタにして書いて、せっかくだからプレゼントしますとか書いたら、本当に応募があったんで、本当にプレゼントしたんです。それからしばらくしたら、その読者からお礼に、チョコのケースかなんかにぎっしり入った爪が送られてきたんですよ。

一同:(大爆笑)

加:手紙が付いてて「いつぞやはかさぶたを送っていただきありがとうございます。読者と編集者さんが体の一部を交換し合うという素敵な企画を云々」って書いてあって(笑)、僕は結構感動したんですよ。それを周りの奴に言ったらドン引きされましたね。

A:す、すみません無礼を承知で一回だけ突っ込んでいいでしょうか?

加:どぞ?

A:なんでこの人出世したんやろ?

加:ほんとにねぇ(爆笑)。でも僕は結構清清しい気持ちでいたんですけどね。

A:あーじゃあ爪送った人がこの記事読んでたら連絡下さい。

加:あ是非(笑)。あと忘れられないっていうと、やかんに切手貼って送ってきた奴とか(笑)

A:届くんですかそれ!?

加:当時規制緩和かなんかがあったんですよね。あと伝言板に送られたはがきで最悪だったのが、はがきの裏面に升目が書いてあって、そこに一匹ずつ虫が貼ってあって(爆笑)。でっかい蚊みたいなのとかがテープでぎっちり止めてあって、これ面白いけど載せられないなぁと(笑)。

A:あーじゃあ虫送った人がこの記事読んでも連絡しないように。

加:僕は認めますよ?(笑)

A:えーとえーと、虫の話ばかりでも記事にならんので進めたいのですが

加:はい(笑)

A:業界やゲーム誌を見ていて、入った頃と変わったことといわれて何を思いますか?

加:まずファミ通自体の立場がすごい変わったなというのがありますね。でも、本当は、ゲーム業界…というより日本自体がすごい変わりましたしね。僕が入った頃は「どんだけ日本人イケイケなんだ?」っていう時代で、今は「どんだけ日本人しょぼくれてるんだ?」っていう時代になっちゃった。その影響で会社も変わるし、業界も雑誌だって変わっちゃう。それは仕方がないと思いますけど、せっかく馬鹿やって派手なことやってきたファミ通なんだから、これからも元気に馬鹿やって行きたいなぁというのはあります。

A:なるほど。

加:ただその馬鹿やるっていうのは、どこかゲームと繋がっている上でですね。ゲームも真面目に作りすぎちゃってもつまんないよっていう考えみたいなのがありまして…。昔ってほら、いわゆるク●ゲーってのがたくさんあったけど、それも含めてたぶんみんな好きだったんですよ。ク●ゲーって言ってもそれは拒否や否定の意味ではなくって「やーわかるよその気持ち!」とか、愛すべきものだったんです。そのあらゆるものがなんかこう…ク●ゲーもくだらない記事も、みんな意味があったし、そういう中から素晴らしいものが生まれたり、そういう認識があったかなぁと思います。

A:今はもうゲーム一本作るのに、億の金が動くこともざらになりました。

加:それはもう産業としてのあり方も変わっちゃったんで、しょうがないとは思います。でも…昔はすごい無茶をみんなやってたし、業界もメーカーも胡散臭いところ結構あったし(笑)、だからこそ多少の無茶もやっちまえ!みたいなところもあって、そういう気風は人を驚かせてナンボっていう商売にとっては、合ってたかもしれませんね。そうだったからこそ今の業界がここまで大きくなれた源泉というかパワーというか、在り方がそこにあったと思うんで、それは業界が大きくなっても忘れちゃいけないんじゃないかなぁと思います。その辺はファミ通も含めてですけど、みんな真面目になりすぎというか固くなりすぎというか、失敗しちゃいけないんだーみたいなプレッシャーが強い。でも失敗から生まれてくるものって多いんですよね。死屍累々と積み上がった中から生まれた名作もたくさんあるし、そういう作品が生まれる前にはいろんなことがあったと思うし、そのチャレンジ精神というか…やらないで馬鹿にしちゃいけないなとすごく思います。やって失敗してもいいじゃんと。僕も一回結婚で失敗しましたけど(笑)、それで学んだから、やっぱり人間失敗していいんですよ!この場合はいいって言っていいのか?(笑)

A:携帯電話でゲームができるようになって、中小零細のゲームメーカーが勃興し、今はiPadが新たなハードとして注目されていますが、それは今の時代にファミコン黎明期に似た現象が起きていると?

加:起きてますね一部で。僕がファミ通64+の編集長だったとき、ちょうど携帯でゲームが出来始めた頃だったんです。でもまだ今ほど進んでなくて、例えばハドソンの将棋のゲームだと(笑)、一手指すごとにそれをメールでサーバーに送るんですよ。すると次の一手をコンピュータが返して進むという大掛かりぶり(笑)。僕昔仲良かった友達が遠くの学校に行っちゃったとき、手紙で将棋指してたのと同じ要領ですよ(笑)。そんな時代だったんですね。でもその頃にドワンゴさんが真っ先にゲーム作り始めて、キノコ狩りのゲームがすごい面白くて、ユーザー同士のコミュニケーションが取れたんですよ。今のMMOの原型とでも言いますか。これは来るなと思って、携帯ゲームの攻略本を出そうと。当時の携帯電話のゲームって、チュートリアルやなんかが極力省かれてるから、携帯見ながら読めるサイズの本がいるなと考えたんです。で、その取材でいろんな会社とか回ると、●●●●●なんで(笑)これ雑誌もいけるなと。もうその頃からたまに書いたり出したりしてるんですが、今も携帯電話系の本も出そうよという話はしてまして…くらいは話していいよね?

広報:ええ。

加:この前「アプリやろうぜ」っていう企画があって、審査員をやったんですよ。いわゆるソーシャルゲームの企画書を百通くらい見たんですが、すごい勉強になりましたね。企画書もパッケージソフトのそれとまるで違う。そこにいろんな人がどんどん入ってきているという実感しました。実際会ってみても、学生さんとかが数名で起業して作ってたりする。あとあまり一般には知られていない開発会社さんがいっぱいあって、そういった会社もこぞって参入してる。なので今ソーシャル系の市場には、すごい元気とパワーが溢れてますね。

A:っへえぇぇ…

加:iPhoneもそうですけど、そういった所にチャンスがあるのは間違いないですね。ただ大手さんだと収益が厳しいので、中小とか個人とかが手軽に遊ぶものを創るっていう。例えるならハリウッドのメジャーが作る大作ではなく、ハンディで撮った映像作品が売れるような市場。そこで中小や個人が成功できるっていう新しい市場のあり方が生まれてきてる。そこはちゃんと見ていかないといけないなと思いますね。僕が若かったら間違いなくそこいきますね(笑)息子にプログラミング教えようかな(笑)。

A:確かにAppStoreとか見ても、こんなんゲームにするか?みたいなのがいっぱいありますね。

加:大手さんがそれやると採算が合わない。だから中小こそチャンスですね。そうしてこれから…例えば少年野球からはじめて高校大学、あるいは社会人とやっていく中でプロやメジャーで活躍する大選手が育っていくように、たくさんのメーカーやクリエータが切磋琢磨していく中で、将来超大作を生み出すクリエータが生まれるかもしれない。上(プロ)しかないのは歪じゃないですか。だから下から育つというか、十代の頃からゲーム創って売れる仕組みがあるっていうのは健全だと思う。健全になってきてるんじゃないかな?

A:まさにファミコン黎明期にあった姿ですね。

加:ただ当時と違うのが、あの頃はマイコンとかが出始めて、一部のマニアがコンピュータゲームを作りはじめてファミコンが生まれ、ゲーム産業が生まれたて大きくなっていく。野球そのものが生まれていく過程だったんです。今は十分大きなプロ野球みたいな業界があるんだけど、土台がなかった。少年野球や草野球がなかったんです。それが今あちこちに野球場が出来て、気軽に野球が出来るようになった。そういう意味ではよかったなと思いますね。

A:携帯もiPhoneもゲーム機として作られたわけではありませんけどね。

加:ただゲーム機が何か?っていうと、区別は難しいと思うんです。今の携帯ゲームで電話が出来ないかって言うと、たぶん機能的には出来ちゃう。そうなると電話機かゲーム機かなんていうのはナンセンスな話で、ゲームが出来たらゲーム機なんですね。iPadにしたって、あんな高解像度でネットにも繋がってっていう機械で、ゲームしないわけないじゃないですか。携帯機としては高価っていうけど、PCエンジン●Tに比べたら全然安い(笑)。なのでゲームが動くものはすべてゲーム機だと考えるべきだと思います。そこにいろんなゲームの本質や可能性や進化があると考えるべきだろうと、僕は思うようにしてますね。

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