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なまえのあるかいぶつ

2010/04/29 07:13 Category:業界
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SEEE
る日テレビで、コメンテータがこんなことを言っていた。
「犯人は凶器を用意して、被害者の帰宅時間まで調べていた。明らかに確信犯的犯行です」
 その後当たり前のように番組が進んでいたので、少し驚いた。確信犯はそんな意味だったかと、思わずネットで調べてみたほどだ。
 確信犯を過失や事故の対義語のように思っている人は多いと思うが、本来の意味は違う。政治、教義、宗教等による決意から及ぶ犯行を指すものだ。平たく言えば、悪の秘密結社がそれに当たる。
 日本語は柔軟で応用種が多く、日本人でも勘違いや誤読、用法の誤りに見舞われることは少なくはない。
 また同時に日本語は、その意味の変遷を受け入れてきた。極端な例を出すなら、枕草子に出てきた「をかし」と、今使われる「おかしい」では、意味は全く異なる。だがどちらも、それぞれの時代でそれぞれの意味で通っていたはずだ。
 なので私はこういう場合「正しい意味」とは言わず「本来の意味」と書いて正すようにしている。いつか変わった意味が一般化するかも知れないからだ。

 スクウェア・エニックスが変えようとしているのは何か。
 同社は海外タイトル専門の新レーベル「エクストリームエッジ」を発表。今後すべての海外作品は、このレーベルから販売していくという。

「海外に面白いゲームがあるという事実が、まだユーザーや小売店に浸透していない。レーベルという形でその存在を明確にし、それを伝えたい」
 同社の代表取締役、和田洋一氏は語る。
 たしかにファミコンの時代に比べ、海外のタイトルが多く日本に入ってくるようになった。またそのクオリティの高さと作りこみの深さは、ゲームファンには周知されているだろう。
 日本製タイトルが海外で大ヒットするという事例も、ファミコンの頃から多く見られており、内外のゲーム文化の垣根はかなり低いと思う。
 そんな中、あえて海外のタイトルであることを押し出して売り出そうとするのは何故だろう?

「ジャパン・チューニング」という言葉があった。日本製ゲームに見られる、ユーザーフレンドリーなゲーム設計を指して言われた。それは転じて、海外製タイトルの大味なつくりを揶揄する含みもあった。
 ゲーム文化に大きな隔たりがあった時代である。一概に海外製タイトルを否定することは出来まい。だがこの頃、日本における海外タイトルに対する総合的評価に、ある名前がついてしまった。即ち「洋ゲー」である。
 この言葉はその後、プレステやセガサターンに端を発するハード戦争の激流の中で、その意味合いを幾度となく変化させていった。
 ある時は独特な世界観を肯定する言葉であり、ある時は不親切極まりない設計を諦める言葉であったりもした。
 しかし任天堂が二大怪物ハードを世に送り、ゲーム市場が世界展開を見据えなければ成り立たなくなってきた頃から、ジャパン・チューニングなる言葉は姿を消した。日本人にも受け入れられる、高い作りこみをした洋ゲーが現れ始めたからだ。

 小売店の陳列棚や雑誌での扱いを見る限り、今やゲームにおける東西の壁は消えたといっても過言ではあるまい。
 しかし「(海外タイトルは)日本での実績がないと情報も行き届かず、仕入れも躊躇されてしまう」と、和田社長は言う。送り手なればこそ感じる市場の実感なのだろうか。
 スクエニはそんな洋ゲーに「エクストリームエッジ」という名前を与えようとしている。いわば洋ゲーここにありと高らかに謳うつもりだ。
 だが私はこの決断に、やや違和感を覚えざるを得ない。
 今まで曖昧であった洋ゲーと国産タイトルの境界線を、明確化するメリットはどれほどあるのか。そして海外タイトルが躊躇されている中、あえてソフトにそれを貼ることで、そんな空気を助長しかねない気がしてしまうのだ。
 洋ゲーと国産ゲームの棲み分けは、洋ゲーという言葉の持つ意味が、もっと良くなってからでも遅くはなかったのではないだろうか。
 そこにあえて挑むスクエニの姿勢は評価したい。だが言葉の意味を変えるのは、決して容易なことではない。
 洋ゲーという言葉は、まだ本来の意味すら不確かなのだから。
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いつも楽しく読ませていただいています。

スクエニの打ち出した新レーベルは「洋ゲー」という不確かな言葉、ともすればネガティブな印象も孕んだ言葉を、良い方向に押し上げようとする意志があるんだろうなあと思っております。
その先には今から洋ゲの販路を開拓しておいて、普及した暁にはガッポガッポを狙っているのでしょうが。
「商売は、周囲の人間がみんな賛成した段階では遅い。周囲の7割が反対している段階から先を見越して始めなければ、市場で優先的な立場は掴めない」
というつぶやきを聞いたことがあります。
[ 2010/05/08 09:02 ] [ 編集 ]
ありがとうございます
今回の施策には、洋ゲーの地位向上はもとより、スクエニ=RPGというイメージを少し晴らしたいという狙いも見え隠れしていると感じます
よいイメージも固まりすぎると、他ジャンルの足枷になりかねません。とはいえ30年培った国産RPGの旗艦という地位は、そうたやすく変えられないと思いますが
[ 2010/05/08 13:57 ] [ 編集 ]
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