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ゲーム論説ブログ

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雑感・Assassin's Creed IV Black Flag

2013/12/21 21:14 Category:ソフトレビュー
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はこのシリーズを、コントラストというキーワードで語ってきた。恐らくは大多数のゲームに当てはまることかも知れないが、このタイトルにはとくにしっくるくる気がするのだ。
 本作の最たるコントラストは何か?と聞かれれば、私はずばり『海と丘』と答えるだろう。
 UBIソフトの看板タイトル「アサシンクリード」の最新ナンバリングタイトルである。と言えば、古き町並みを駆け抜け人混みに紛れ敵を倒すステルスアクションを思い描くところだろう。
 だが今度の舞台は、打って変わって大海原である。

 富と名声と死に満たされた海、カリブ海。
 夢と欲に囚われた男達が、毎日のようにこの海に飛び出し、ある者は名を上げ、またある者は沈んで行った。
 エドワード・ケンウェイ。彼もまた乗っていた私掠船と共に「沈む男」の一人になるはずだった。だが幸運にも浜に打ち上げられ、一命を取り留める。
 が、その場所で出会った奇妙な男と、彼が持っていた一通の手紙が、エドワードの未来を大きく揺るがすことになる。
 この海のどこかに、千金も霞む宝が眠っている……。

 特徴を一言で言えば、前作『アサシンクリード3』に組み込まれ、好評を博した海戦の要素が、一層厚くなっている。数種の武装を使い分け、敵船を叩きのめし、金や資源を奪い、自身の船や港町を発展させていく。
 海戦はかなり忙しない操作が要求される。使用する武装はカメラアングルにより自動で決定するため、常に視点操作をしなければならない。また敵船との位置関係が勝敗を大きく左右するので、操舵も怠ってはならない。
 敵船にダメージを与えていくと、損傷→航行不能→沈没という段階で弱まっていく。航行不能の段階に来たら敵船に乗り込み、白兵戦を挑む。勝てばその船の積荷が手に入る。
 もちろんすべての船に乗り込まなければならないというわけでもない。沈没させても(拿捕に比べて半分ほどに減ってしまうが)積荷は手に入る。
 海に転がる資源は船だけではない。シャチやクジラなどの大型生物を捕獲したり、沈没船から積荷を引き上げることも出来る。

 ここまで読んで……あるいは本作の主題が海賊と聞いて不安になられた方もいるだろう。潜み隠れることを主とするアサシンクリードとは別物になっているのでは?と。
 ご安心を。そこは天下のUBI、そつなくしっかり作りこんでいる。
 主なストーリーミッションは、ハバナやポートロイヤルといった町で進行する。ここでのミッションは、シリーズではお馴染みの尾行、盗聴、そして暗殺といったもの。海での行動は、資金稼ぎと移動手段と捉えるといいだろう。
 だが、ゲーム全体の流れにおける海でのミッションが、プレイヤーを飽きさせないアクセントになり、また人によっては、それをメインにしてもいいほどの魅力を持っている。
 風に乗り波を切り、仲間達の歌う舟歌をBGMに海原を漂う。時に船を襲って資源を奪い、時に宝の地図を片手に財宝を求め、奪った船で交易をして稼ぐこともできる。海戦ゲームと言ってもいいくらいの完成度である。

 システム面での改良も多い。武器の変更がクロスバーのようなスタイルになり、誤操作が減った。また鷹の目で浮かび上がらせた敵やターゲットが、解除後もマークされ、障害物を透かして確認できるようになっている。
 しかし一番嬉しいのが、移動時間なしの移動、いわゆるファストトラベルが採用されたことだろう。
 今までは、特定の箇所でしか行き来できなかったが、本作はほとんどの都市とビューポイントで、ファストトラベルが可能になっている。

 本作も史実にからめた、絶妙なストーリーテリングが展開する。ティーチ、ボニー、キッドをはじめとする海賊たちが、エドワードと歴史を紡いでいく。
 また人によっては本編同様に楽しみかもしれない、現代のパートも充実。今回は終始主人公の視点で進行し、何者かの指示に従って……と、あまり書いては楽しみを奪うのでこのくらいで。
 エドワードが出会った男は何者か。テンプル騎士、アブスターゴ社が執拗に求める「観測所」とは何か。世界の危機を救ったあの青年はどうなったのか。なぜ「あなた」はアニムスに繋がることになったのか。そもそも、本作の「あなた」は何者なのか……。

 秩序と画一を求めるテンプル騎士団と、自由と個性を是とするアサシン。海と大地を駆ける疾走と、切り立つ障害を登攀する進攻。砲弾を叩き込み合う海戦と、静かに相手を眠らせる暗殺。プレイヤーを飽きさせないコントラストに満ち溢れた、当代最高のアサシンアクション。
 この海を、あなたの名で満たすがいい。
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表現と人道の十字路

2013/12/21 21:11 Category:ニュース
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時中の事である。表現規制が当然のように横行していた時代、ある劇の台本が官憲のチェックを受けた。
 主人公の青年が言う台詞。
「奥さん、どうか一度だけ、接吻させて下さい!」
 公の場で接吻などと卑猥な言葉はけしからんと、接吻の二文字が墨で塗りつぶされた。
 修正された台本で稽古が始まった。青年役の俳優が、その部分で言葉に詰まった。
「これは言えません……」
 笑い話のような話だが実話であるらしい。規制規制と遮二無二墨を走らせていては、思わぬ副産物を産み落としかねない。

 日本赤十字社が公式HPに掲載した『戦争のリアリティーを追求したゲームに関するQ&A』という文が話題になっている。昨今の規制論調に乗って、暴力表現を減らせとでも唱えるのかと思えばさにあらず。実際の戦争と向き合うことも多い赤十字社らしいものであった。

 事の発端は昨年、国際赤十字(ICRC)・赤新月社が「ビデオゲーム内での国際人道法違反に対する役割と責任」を国際会議のサイドイベントで議論し、この中で「約6億人のゲーマーがバーチャル世界で国際人道法に違反している可能性がある」という議論があったという。
 これに関しICRCは、ゲーマーが国際人道法に違反する可能性を一切否定し、この話し合い自体が非公式であったため、何らかの決議や取り決めもなかったとコメントした。
 今回のQ&Aの掲載は、こうした動きに対する回答という意味もあったのだろう。

 Q&Aの中身を要約すると、
>問題の対象としているのは「戦争のリアリティを追求したビデオゲーム」であり、SFや歴史モノといったジャンルは対象ではない。
>ICRCはゲーム内における「暴力表現」について議論したいのではなく、シナリオの中で国際人道法が軽視されることを心配している。
>能動的なメディアであるからこそ、そうした動きに注視し、またリアリティを追及したゲームであるからこそ、人道法を遵守または違反した結果も反映されるべきだ。
 およそこの三点である。
 つまり、ゲーム内で非人道的行為を描くのであれば、それを行った人物が賞賛されるような描写をするのではなく、それが招く代償も明確に描くべきである、というわけだ。臭いものに蓋をしたがる規制論調とは、一線を画す主張だ。

 確かに、現代戦をモチーフにしたゲームにおいて、プレイヤーキャラはテロリストや弾圧政権に対する側である場合が多い。プレイヤー自身が人道法に反した報いとなって、敵を倒すという図式である。
 また非戦闘員に対する発砲に関しても、そもそもそういった人員が登場しないゲームがあったり、どうしても出すときは発砲できないようにしたり、残虐行為に走らせない工夫や、そうなってしまった際の結果まできちんと描いている。
 記憶に新しいところでは『コールオブデューティ・モダンウォーフェア2』で、テロリストグループに潜入した米軍人になったプレイヤーが、空港での無差別虐殺に加担するパート。日本版では民間人へ発砲するとゲームオーバーとなる仕様だったが、オリジナル版は自由に撃てたという。
 その結果(?)プレイヤーキャラは裏切られ、そのテロリスト達も報いを受ける。当然といえば当然のストーリーだが、テロリズムを賛美するものではないという明確な意思が伝わる。

 無論この論調を歓迎できない……否、しづらい人もいるだろう。何を以って人道法が軽視されたと受け取るかという、概念の線引きが永遠に出来ない以上、その解釈次第ではひっかかるゲームがどんどん出てくるからだ。
 改めて書くまでもないが、ICRCはゲーム開発会社に対し何ら法的執行力はなく、アドバイスや協力はできても、指示命令を下すことは出来ない。Q&Aの文中にも『ビデオゲームの開発者が、武力紛争法(国際人道法)の要素を正しくゲームに取り入れられるよう、私たちは開発を手助けしています』とある。
 引っかかったところで実行動が取れない以上は、あくまで協調や目標でしかない。だが他ならぬ赤十字社の方針とあらば、世間やユーザーの耳目を集めるのは必定である。

 線で消すのではなく、正しい線を示そうというICRCの方針。その考えには敬意を表すが、思わぬ副産物を産み落とさぬよう、内外の目がいる。

Red Bull 5G 2013 FINALSに行ってきた

2013/12/17 21:42 Category:イベントレポート
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12月15日。東京は日の出で行われた『RedBull 5G』の決勝大会を観戦した。
 昨年からスタートしたこの大会。日本を東西にわけ、5つのゲームで代表者を決し、5つの日本一を賭けて闘う。
 会場となったTABLOIDには、日本最高の戦いを生で見ようと、多くのゲーマーがみっしり詰め掛けた。
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HALO女子部!でおなじみのなぎささん。
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 まず行われたのは、レースジャンル『GranTurismo5』
 東西2名ずつの代表がチームを組み、2レースの合計タイムを競う、タイムアタック形式で行われた。
 どんな戦いになるのかと思えば、1レースから目を見張る大激戦。ホームストレッチからのブレーキングバトル、オーバーテイクとブロックの応酬などは序の口。同じ東エリア代表同士が、最終ストレートで0.008秒差のトップ争いを演じるなど、会場はいきなり興奮の坩堝に叩き込まれた。
 結果、東エリア代表のYAM選手が、トータルで2位に2秒の差をつけ、見事二年連続の頂点に輝いた。
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 2つ目は、FPSジャンル『HALO4』
 Xboxファンの悲願でもあった、競技タイトルへの採用。その期待に応えるべく、東は全国大会の覇者「Next DimensioN」が、西は因縁の好敵手「FANATIC」が舞台に上がる。
 ルールは、自軍の旗を死守しつつ、敵の旗を奪い自陣に帰還する、HALOの人気種目「キャプチャー・ザ・フラッグ」
 旗のホルダーの武器が制限されるという独特のルールで、それをフォローするチームメイトの連携が重要になるこの戦い。試合は拮抗する実力に沿うように一進一退……かと思われたが、FANATICがキーアイテム「オーバーシールド」を巧みに使いこなしリード。Next DimensioNが必死に追随するも差を埋められず、5対2でFANATICが勝利の雄叫びを上げた。
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 東西1対1で迎えた第三戦。スポーツジャンル『FIFA14』
 東エリアを制したたけはら選手が挑むのは、Cyber Games Asia優勝等のキャリアを持つ西の…否、日本の強豪マイキー選手。
 さすが猛者同士の戦いというべきか、FIFA観戦の醍醐味ともいえる、まるで本物のサッカーのような試合が展開。観客席から「あぁレアルらしい試合だ」なんて言葉まで聞こえる試合運び(サッカー素人なので書き写すしかありませんが)で、マイキー選手がたけはら選手に得点を許さず、2-0で西エリアに二つ目の頂点をもたらした。
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 西エリアのリーチで迎えた4戦目は、格闘ゲーム『鉄拳TAG Tournament2』
 チーム優勝の期待をかけられた京都の雄ダイナモ選手に立ちはだかるのは、格ゲーの祭典『闘劇』の覇者BE AO選手の対決。
 ルールは1試合3セット。2試合先に勝利した選手の勝ちとなる。
 一つのミスが即コンボに繋がるド緊張の試合。あまりの拮抗振りに、双方数秒間近寄れないシーンが何度も見られた。
 第1第2試合とも、いわゆる「壁なし」ステージで行われたが、イーブンで迎えた第3試合は壁ありステージ。この特性を互いに最大限生かし、終盤の叩き合いを制したBE AO選手が頂点を奪取。東チームに望みを繋いだ。
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 最終戦フリージャンルは、昨年と同じく『ぷよぷよ』
 個人の勝利とチーム優勝がかかった一戦に挑むのは、かつて同郷で腕を競い合い、昨年も決勝で相見えたという、因縁ありすぎな西のKamestry選手と東のくまちょむ選手。
 カラフルポップなゲームに似合わない異様な緊張感の中、スタートと同時に槍が降るようなスピードでゲームが展開。
「ばよえ~ん」などもはや当たり前の戦いに、思わずMCが「これは私の知ってるぷよぷよじゃない!!」との名言まで飛び出し、ギャラリーからは悲鳴のような歓声が上がる。
 結果、終始おじゃまぷよの妨害を、ほぼかわし続けたくまちょむ選手が、ガチガチの熱戦を制し、自身と東チームに二年連続の優勝をもたらした。
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 授賞式の際、東チームのキャプテンを務めたくまちょむ選手が「この大会に出て、ゲームがさらに上手くなった」と語ったのが印象的であった。
 切磋琢磨とは言ったもので、その道を知るもの同士が交わると、自然と練磨が始まり、どちらも何かを得られるのだ。
 それを立証するように、どの対戦でも勝敗が決した後、双方が楽しそうに話しながら、堅い握手を交わしていた。
 そして喜ばしいのは、大会に先んじて行われた学生向けゲーム合宿『Red Bull Gaming U』の受講生によるエキシビジョンマッチのように、新たなプレイヤーが確実に増えていることである。
 彼らに憧れ、ゲームの楽しさと極める喜びを知った、次の世代が現れれば、eスポーツは強く根を張ることができるだろう。

 そして来年、またこの大会で「さらに上手くなった」パフォーマンスが見られるのかと思うと、実にたまらないではないか。

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Author:ATUSI
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