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ゲーム論説ブログ

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もういくつねると

2013/07/23 21:37 Category:日記、雑記
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えてみたら、このブログの記事ももうすぐ300本目になる。加えてこのブログも、間もなく開設五周年を迎えられそうだ。
 三日坊主の国際A級ライセンスを持つ私が、こうして長く続けてこられたのは、こうして好きなことについて文を書くことが好きだという事なのだろう。
 節目を迎えるにあたり、このブログと私の文章のレシピについて、聞かれてもいないが一度語っておきたいと思う。いつにも増して説教臭い文になるので、ご興味の無い方はさらっと流して頂きたい。

 そもそも私の文章の下敷きにあるのは、以前も語った読売新聞朝刊一面コラムの現執筆者、竹内政明氏のそれである。
 新聞のコラムを読んだことがないという方は、一度読んでみて頂きたい。びっしりと書かれた一面のわずかなスペースに、ひっそりと記された短文。しかしてその中身は濃厚で、語りたいことを過不足無く語りきっている。名文とは正に是だ。
 私は新書版で刊行されている全集を集めていた(引越しで散逸してしまったのが惜しい)。そして一冊読んで、すぐさまその手法に合点がいった。
 この手法に私は心底陶酔してしまった。そしてこれをそのままゲームの解説に使えないだろうかと考え、あれこれ実践する場としてこのブログを作った。
 私の文章が小難しくなった遠因はここにある。

 もうひとつ、私が心がけている(心がけるようになった)ことがある。
 日本テレビの旅番組「遠くへ行きたい」には、開始当時から拘ってきたことがあるという。それは「情報を少なくする」ということだ。
 旅番組でふらりとどこかの店に立ち寄れば、やれ営業時間だの電話番号だのが画面狭しと表示されることがあるが、この番組ではそれがない。店名のみが画面に表示される。
 意地悪をしているわけではない。その店や旅先について調べる「楽しみ」を提供しているのだ。
 情報過多の現代。メディアにはこちらの求めに関わらず情報が流れてくる時代になったが、本当にそれでいいのだろうかと、古い人間である私は常々思っていた。
 そんな時に出合ったこの番組の手法と、アインシュタインが語った「頭は空っぽのほうがいい。知識がほしければ図書館がある」という言葉に感銘を受け、途中からブログの制作方針を変えた。文中のリンクを極力排し、読者に自ら調べ動くことを要求したのである。
 これがどのように影響したかは、読者諸氏の感想に委ねるとする。

 そんなこんなで、気付けば五年もこんな事を続けてきた。正直に申し上げて、PV数は寂しいものだ。
 しかしたまに聞こえる感想を見るに、確実に読んで下さる方がいることは伝わっている。それも斜め読みではなく、しかと読み込んでくれているのもわかる。これが私にとってどれだけ励みになるか、創作を経験した方ならお分かり頂けよう。
 もっとたくさんの人に読んで欲しいという欲はある。だが多くの耳目を安易に集める刺激的な文は、得てして闇雲に刺激的な素材を取り上げているか、加工の段階で素材の味を殺しているかのどちらかだと思っている。
 書きたいこと、思ったことを滔々と書いていこうと思う。それで過去の記事や言葉と乖離矛盾が生まれたとしても、その責任も背負うつもりだ。

 新ハードの発売も近い。新しいゲームが生まれる分だけ、私が書きたくなることも増えていくだろう。
 三日坊主ゆえ、いつかぱったりやめるかも知れないが、その時までお付き合いくだされば幸いである。
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雑感・風立ちぬ

2013/07/21 11:47 Category:日記、雑記
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の作品は、きっと宮崎駿の恩返しだ。
 観劇中、私は何度かそう思った。

 大正から昭和へ変わる日本。空へ憧れた少年がいた。
 ただその気持ちに実直であり続けた少年は、震災と戦火の影が覆う中、日本屈指の航空機設計者になった。
 そして一人の男となった少年は、仕事に、恋に、人一倍邁進する。
 それは、一筋の風のような生き方であった…

 あらすじはこのくらいにしよう。とはいっても、本作の要はストーリーにはないと思うのだが。
 この物語は、航空史の神話と評される名機「ゼロ戦」を産んだ男、堀越二郎の半生と、同時代を生きた作家、堀辰雄の傑作「風立ちぬ」をベースにした、フィクションとノンフィクションのが混ざったような不思議な作品である。
 故に堀越二郎の半生記とは少し異なり、またゼロ戦の開発物語でもない。一貫して描かれるのは、時代や自然の奔流の中で、一途に生きる青年の姿のみである。
 そうした物語が、となりのトトロやもののけ姫でも炸裂した「ジブリの藍」や、宮崎駿の骨頂とも言うべき空と航空機をバックに、実にのびのびと描かれていく。

 主人公二郎を演じるのは、宮崎駿の愛弟子にして、ガンダムに次ぐロボットアニメのセカンドインパクトを起した男、庵野秀明。…正直に言おう、演技は素人そのものだ。きっと賛否あるぶぶんだと思う。
 だがそんな飾らない雰囲気と持前の声色が、純粋で真っ直ぐな堀越二郎にふとマッチする瞬間がある。これを狙ってのキャスティングだとしたら、宮崎駿恐るべしである。
 他にも、借りぐらしのアリエッティで主人公を演じた志田未来や、もののけ姫以来のジブリ出演となる西村雅彦。またディズニー在籍時にとジブリとの橋渡し(鈴木敏夫曰く「敵側」)をし、後にジブリ海外展開を担当した、宮崎駿の「戦友」スティーブン・アルパートも出演している。
 戦友といえば、東映動画時代から宮崎駿と高畑勲と共に働き、風の谷のナウシカ以降、ほとんどのジブリ作品の「色」を作ってきた色彩設計の保田道世。5年前の崖の上のポニョを最後に引退していた彼女を、宮崎駿がこの作品の為に「口説き戻し」ている。

 こうした事を眺めながら作品を見て浮かんだのが、冒頭に書いた「恩返し」というフレーズだった。
 それは庵野氏をはじめとする、宮崎駿を取り巻いた人々を「巻き込んだ」事はもとより、天災と戦火にもたらす閉塞感にもくじけず、傑作と呼ばれる飛行機を生み、目標に邁進することを教えてくれた先人に対することも含まれるだろう。
 映画全体に流れる、暖かく大きな眼差しのような演出はそこに起因しているのだ。と勝手に解釈する。

 最後に読者諸氏に質問。荒井由実の「ひこうき雲」をご存知だろうか?
 ご存知でない方は、そのまま聞かないで劇場に足を御運び頂き、ご存知の方はもう一度しっかりと聞きなおしてから、劇場に足を御運び頂きたい。

雑感・SHORT PEACE

2013/07/21 11:45 Category:日記、雑記
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CGなどない時代、分厚いストーリーと神業的描き込みで、読者から週刊連載を不安視されたという逸話を持つ漫画家がいた。
 彼はその漫画を、自ら15万枚のセル画を以って映画化し、日本のみならず世界の耳目を独占。ジャパニメーションという言葉を生んだ。
 あれから四半世紀。男は再びアニメで世界に討って出る。あの時と同じ、日本を舞台にしたアニメで…。

 大友克洋と3人の監督達が競演する短編アニメ集。テーマは「日本」
 半世紀近い歴史と世界最大級の規模を誇る、アヌシー国際アニメーション映画祭への出展を視野に企画。映像的完成度はもとより、娯楽作である事にも拘った、当代ジャパニメーションの尖鋭を体感する事が出来る。
 ある男が出会う、あるモノたちの物語り「九十九」
 強大な熊と凶悪な鬼の、むき出しの闘いを描いた「GAMBO」
 大友筆による30年前の傑作短編漫画を、現代技術で映像化した「武器よさらば」
 大友自らがメガホンを取り生み出された、美しく苛烈な和のアニメ「火要鎮」
 そしてこれらの「世界」への扉として作られたオープニングアニメを加え、全五編の構成になっている。

 各作品を解説していくと、それだけで箆棒に長くなってしまうのでまとめて語らせていただくが、劇場で見ることを強く強くお勧めしたい。
 確かに近年、民生用の映像機器も格段に性能が上がり、大画面TVも決して夢ではなくなった。だがこの映画の精緻な描きこみと音楽によって醸しだされる匂い。短編作品独特の読後に鼻の奥に残る微かな教訓。この感覚を胸の奥まで味わうには、劇場の暗い箱の中で、視界ギリギリの前方の席で見て欲しいのだ。
 そのために1800円を支払う価値は十分にある。
 個人的には、出演者を本職声優で固めた点も評価したい。(OPアニメの春名風花は声優の卵としておこう。卵にしてはえらい好演だったが)

 CGなど使って当たり前の現代。刺激的な映像はもはや世に氾濫してしまった。
 映像作品に、どう描くかという事以上に、何を描くかが強く求められている…否、求められなくてはならない時代。製作者の想像を遍く映し出せてしまうアニメーションという技は、これからこの国においてどう変化し、今どう在るのか。
 アニメファンならばその答えを見るために、ジャパニメーションの旗手たちの夢に逢いましょう。

プロフィール

ATUSI

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