a-360

ゲーム論説ブログ

スポンサーサイト

--/--/-- --:-- Category:スポンサー広告
TB(-) | CM(-)

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

専門志

2012/08/31 20:06 Category:業界
TB(0) | CM(2)

刊ファミ通に稿を卸しているあるライターが、何年か前に誌面で嬉しそうに語っていたのを思い出した。
 ある親戚の家を訪れた際、その家の低学年の息子とゲームで遊んでいた。するとその子が突然
「ちょっとまってて」
 と言って部屋へ戻っていった。何をするのかと思って待っていると、彼はファミ通を手に戻ってきた。そして再び座るや、何度も何度も読んでボロボロになったファミ通をまためくりながら、そのゲームの攻略法を食い入るように見ながらゲームを続けた。
 ライター氏はその姿に、涙が出るほど感動したという。

 ネットインフラが加速度的に発達し、携帯端末やIT機器の利用年齢が驚くほど低下している昨今。リビングにパソコンがあることも珍しくなく、スマートフォンが手のひらにネットの情報をもたらす時代になっても、子供が小脇に抱えて持ち運べ、欲しい情報にすぐたどり着ける紙のメディアは、今だ情報媒体の主役である。

 国内で唯一のXbox専門誌であり、我らXboxユーザーにとっては、ファンクラブ会報とも言うべき雑誌『ファミ通Xbox360』が、月間から季刊に変わるという。
 変更の理由は推して知るべしと言ったところだが、Xboxのロンチ前からファンの拠り所であった雑誌が、我々から一歩遠ざかってしまうようで寂しい。
 無論松井編集長をはじめ、関係者にとっても苦渋の決断であったことだろう。誰責める話ではないが、下された決断が余りにも重く感じる。
 合わせて連載記事もほとんどが終わってしまうようだ。楽しみにしていた人気連載も少なくない。こちらも寂しさを助長する。

 最後の月刊となった誌面の中で、Xboxの恩人ともいうべき板垣伴信氏が、猛烈に季刊化に反対していたのが印象深かった。Xboxを思うが故の言葉の数々に、読むこちらまでもが熱くなった。
 季刊化後はどのような誌面になるのだろう。より濃密で楽しい、何度も何度もめくりたくなる誌面であってほしい。一読者として切に願わずにいられない。
 ともあれ今は、編集部の皆さん、ご苦労様でした。そしてこれからもよろしくお願い致します。
スポンサーサイト

Xbox 360『大』感謝祭 2012 夏・に行ってきた

2012/08/25 21:59 Category:イベントレポート
TB(0) | CM(0)

大
8月25日。残暑どころか夏本番といった陽気の秋葉原で、『Xbox360大感謝祭』が開催された。
 ここでの開催も今回で四回目。今年はドイツGamescomや東京ゲームショウでの出展がないマイクロソフトとしては、夏以降のタイトルをユーザーへアピールする最大の機会である。
 今回は金曜と土曜というやや変則的な開催日となったが、会場は子供からマスターチーフまで(いや本当にいたんですって!)多くの人で賑わった。
 その中から今回は3タイトルをプレイしてきたので、短いながらも感想をご披露したい。

・DiRT Sowdown
 F1シリーズやオペレーション:フラッシュポイントなど、通好みのタイトルを仕掛けるコードマスターズが放つ、人気オフロードレーシング最新作。
 私がプレイしたのは、四角いリング内でぶつかり合う肉弾戦「ランペイジ」
 とにかく頭を空っぽにしてぶつかり合うゲーム性は、レースというよりパーティーゲームといった趣き。
 だが効率よく敵にぶつかるには小技を駆使する必要があったり、マシンの性能差が結構タイトであったりなど、ただのドカチャカゲームで完結していない。
 無論通常のレースモードや、テクニックを競うモードも用意されているらしい。
 マルチプレイヤーで盛り上がれそうなタイトルである。

・Gears of War: Judgment
 言わずもがなの巨編TPS。今回は拠点防衛方式のマルチプレイ対戦(モード名は失念)が遊べた。
 汚れを主体にしたグラフィックは、前作同様最高水準。オフェンス側がポイントを溜めて、強い兵科を選択できるようになるスタイルも、鉄板だが面白い。
 極端な変更点はないようだが、スナイパーが妙に強い気がしたのは、三回連続でヘッドショットを喰らったからだろうか?

・HALO4
 Xboxの旗艦である。
 今回遊べたのは、キャンペーンの4人Co-op。新武器は使えなかったが、新たな敵が確認できた。
 ライフルは弾の散らばりが抑えられた気もする。画面に近かったせいかHUDの情報を見誤ったりもしたが、概ね良好な出来。
 悪く言えば代わり映えなく、良く言えば完成された進化形。ファンにとっては新しい物語が見られるというだけでも期待は高かろう。
 初プレイでスッと馴染めたのものも、HALOのなせる業だろうか。

 今回のイベントは、その内容もさることながら、大型イベントへ参加をしないで独自に行った点で意義深いと思う。
 以前も書いたが、郊外の大型施設での大鑑巨砲型のイベントより、消費地域に近い場所での中規模イベントの意義が大きくなっていくと思う。PRもマスからソーシャルの時代になるのではないだろうか?
 この後は大阪での開催が控えている。出展タイトルやステージイベントに差異があるようで、関西のファンから嘆息も聞こえるが、翻せば、感謝祭自体が地方初の開催であり、地方の熱意と需要がどれほどのものであるかを、MSに知らしめる好機なのだ。
 中規模分散型のイベントが、今後のゲームPRのトレンドになるか否か。その試金石と言っても良かろう。
 足の届くXboxユーザーは、立ち寄ってみる意義は大きい。

書評・長嶋有漫画化計画

2012/08/02 19:36 Category:日記、雑記
TB(0) | CM(0)

nyuu
らくは、人間が頭の中で記憶し、想像するものは、映像と音であることがほとんどだろう。
 言葉や文章にしても、それを作ったり思い出したりするとき、頭の中に浮かぶのは文字を印刷した本の映像であったり、誰ともない声であったりする。
 つまり脳は、事実上文字を記憶し創出する力はなく、人の手がそうした形に変換しているに過ぎないのだ。
 早速ややこしい話になったが、つまるところ物語とは、作者の頭の中に生まれたときは、絵と音声を伴った映像作品であることがほとんどなのだ。
 小説家はそれを文字によってのみ表現する生き物だ。頭の中の映像や思想が思い通りの言葉に変換され、読者に伝播することに愉悦を覚える人種なのだ。
 まだややこしい話から抜け出せないが、早い話、絵として想像してたお話なら、絵で表現しちゃった方がよくね?ということだ。
 そして今回ご紹介するのが、直木賞作家長嶋有の短編小説数本を漫画化した連載を集めた単行本である。

 実生活の目線で描かれた、少し不思議で可笑しい長嶋有の空気はそのままに、15+1名の名立たる漫画家たちが、己の手で見事な漫画へと変換している。
 しかして何が面白いかといえば、この分厚い本をぱらぱらと捲ったときのまとまりのなさだろう。
 萩尾望都の鮮麗な線で描かれる、北国の兄妹の長い夜『十時間』
 100%ORANGEが抽象的なシルエットで演じる、不思議な空の下の男女関係『女神の石』
 吉田戦車のゆるい筆致にはまり過ぎのゆるい親子像『ジャージの二人』
 陽気婢の普通で可愛いキャラに飾られた、実話ベースの快作短編『エロマンガ島の三人』
 カラスヤサトシのツートンカラーが醸しだす、濃い口の日常風景『夕子ちゃんの近道』etc...
 どれ一つとして似たようなタッチの漫画は存在しない。ともすれば、まとまりのない大人の漫画の羅列にしか見えない。
 だがすべてを具に見て行くと、名もない市井の人を覗き見ながら、ちょっとした変化を与えることで、たちまちに芳しい短編に仕上げてしまう、長嶋有のタクト捌きが確かに感じ取れる。
 それぞれの作品が持つオーラにぴたりと嵌った絵柄もまた、コミカライズの至上を見るようである。

 以前小欄で紹介した短編集『エロマンガ島の三人』に収録されている作品も登場する。が、改めてこの一冊を読んで思うのは、漫画化されなかった短編も漫画化して欲しいな。ということだ。
 不可思議空間を歩くような『アルバトロスの夜』を、黒の使い方に秀でた漫画家に描いて欲しい。
 ドライな官能小説『ケージ、アンプル、箱』を、大人の漫画なんか描いたことがなさそうな人にあえて描かせたらどうなるか?
 あの男の後日談『青色LED』を、同じあの人に描いてみてほしい。
 どめどない欲と妄想が溢れるのは、本作の不完全さを埋め合わせるものでは決してなく、長嶋有の物語を、彼の脳裏に浮かんだ姿に最も近い形で見てみたいという欲だと思うのだ。

 世界を救うでも目標に邁進するでもない、漫画というスタイルで綴られた、長嶋有の少し不思議な日常賛歌を、この機会にどうぞ一献。

プロフィール

ATUSI

Author:ATUSI
ツイッター・@ATUSIBOX
 






原稿依頼やお問い合わせは
[V]←こちらをクリックして
お送りください

無料アクセス解析

>


検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。