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ゲーム論説ブログ

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雑感・ゴーストリコン フューチャーソルジャー

2012/07/21 10:38 Category:ソフトレビュー
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fs
争が文明を牽引してきた。と書くと語弊があるかもしれないが、今現在我々を取り巻く多くのテクノロジーが、その発端が軍事目的であることは周知の事実だ。
 国家国民の生命と財産を守るという大義の元、軍事分野には常に莫大な予算と人員が投入され、あらゆる技術の最先端が存在し続けた。時にそれは、絵空事に聞こえるほど飛びぬけたものであることもしばしばであった。

 21世紀と共に幕を開けた、国家とテロリズムの戦争は続いていた。
 2030年。中央アメリカ、ニカラグア共和国に降り立った米特殊部隊ゴーストは、ある武器密輸を追っていた。正確かつ速やかな作戦行動で、密輸される武器を奪取するゴースト。だが次の瞬間、敵の罠が彼らの命を容易く吹き飛ばした…。
 復讐に燃えるゴーストは直ちに新部隊を編成。ロシアに暗躍する巨大テロ組織『レイブンズブロック』の存在を突き止める。
 何故彼らは殺されたのか?レイブンズブロックの目的とは?
 戦場に死者が再来する。姿なきゴーストたちが…。

 GRシリーズとTPSの基本ともいえる、カバーリングを主体としたアクションは健在。若干のオートエイムもあり、取っ付きは非常に好感触。
 遮蔽物ごとの強度差が極端で、要らぬ弾を浪費したり思わぬダメージを食らうこともしばしばではあるが、初見殺しというほど意地の悪いものではない。
 しかしやはり今回の売りは、前作よりさらに磨きのかかったハイテク装備だろう。AR-HUD、短誘導弾、センサーグレネード、空陸両用ドローン、そして男子垂涎の光学迷彩。
 それらすべてがSFではなく、実際に開発中だというから面白い。そして本作は、それらの兵器をきちんと戦略として組み込めるよう設計されている。
 例えば、敵に察知されてはならない状況で、二階建ての建物に囲まれた広場を通過するとしよう。自軍は4人、敵は何人いるかわからない。
 光学迷彩で敵のギリギリまで接近。まずドローンを飛ばし、上空から広場を見下ろす。建物の屋上に狙撃手が2名。広場に3名いるのがわかる。だがこれでは、建物の中が死角になる。そこでセンサーグレネードを建物に投げ込む。建物内の荷物の後ろに1名隠れていたのを見つけた。
 目標を味方各自がマークし、一斉射撃で同時に倒すシンクショットを使えば、一度に4人までは察知されずに倒せる。だがこの状況では一度に全員倒すことは出来ず、倒した敵の死体を他の敵が発見し、こちらの存在に気付く恐れもある。
 そこで頭を使うところが出る。高いところにいる敵を先に倒せば、その死体は発見されにくい。そこでまず屋上の敵をマークアンドキルで倒す。
 残る4人は一斉に倒せる。が、一人が陰に隠れてしまい当たらない。そこで短誘導弾を使う。これがあれば多少の遮蔽物は、弾丸が曲がって当たるのだ。
 広場の3名を味方にマークさせ、4人目を自らロックオン。一斉射撃。
 画面に「CLEAR」の文字が出れば、あなたの勝利である。

 そして本作もう一つの売りが、使用武器を自在にカスタマイズできるガンスミスモードだ。
 従来のFPSやTPSは、ミッションはじめに持つ武器や途中で拾得できる武器が、ある程度決まっていた。だが本作は、アンロックした武器装備であれば、好きなミッションを好きな装備で始められる。
 それもアサルトかスナイパーかといった大雑把なセレクトではない。スコープ、マガジンはもとより、トリガ、バレル、フォアグリップ、サイドレール、ストック、果てはガスシステムな、マニアックなパーツまでカスタマイズできてしまうのだ。
 射程距離、貫通力、操作性が千変万化し、ミッションの解法もがらりと変わる。加えてパーツをアンロックするためのチャレンジ条件が、否応なくやりこみ欲を刺激してくれる。
 もちろんオンライン要素は今回も充実。今や当たり前になったマルチキャンペーンも装備されている。仲間に背中を預け、AIでは成しえない柔軟な戦術を組み立ててみてはいかがだろうか?

 近代戦争を描かせれば右に出るものがいないトムクランシー。現実をベースにしながら、どこかファンタジックな香りすら漂わせる世界観の中で、あなたなりの装備とあなたなりの戦略で、この戦争を終結に導いて欲しい。
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書評・1999年のゲーム・キッズ

2012/07/17 20:33 Category:日記、雑記
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1999
が先か鶏が先か。というのは、昔からお馴染みのなぞなぞであり比喩表現だ。
 何かから生まれたものが、自らを生んだものを進化させる。進化したそれは、さらに次の何かを生む。さて、紀元にあったのは前者か後者か?シンプルで奥深い謎である。
 技術は人の欲から生まれた。こんなこといいなできたらいいな。あんな夢こんな夢が、それを叶えるシステムを進化させた。そして進化したシステムが、新たな夢や欲を生む。夢や欲は時に文化に姿を借りて、我々の目の前に現れる。そう、SFである。

 1993年から、週刊ファミコン通信(現週刊ファミ通)誌で連載されていた、渡辺浩弐の人気ショートショートSFシリーズが、二十年の時を経て復活した。
 本編で題に採られている技術は、すべて当時研究中であったり、構想段階のものであった。それを作者独自の解法で、正作用と副作用を抽出し、一遍の物語に組み上げる。
 SFの基本にして極致。ある程度生きてきた人間なら誰もが潜在的に持つ、新しいものに対するぼんやりとした不安が、作者ならではの筆致で見事に肉付けされている。
 私が特に印象に残っているのが、クローニングをテーマにした『コピーブレイク』という一本だ。はじめて読んだ時のじわっとした衝撃と、ショートSFだからこそ許された表現への感動は、今も覚えている。

 時は2012年。かつて未来と呼んだ21世紀。車が空を飛び、ロボットが家事をし、リニアモーターカーで通勤する。そんな時代にはまだ遠いようだが、今ある技術をつぶさに見れば、あの時の想像を軽く超えるような品も多くある。
 そしてまたそうした技術が、次の時代へと向かう空想を駆り立てる。それが実現する頃には、さらにその空想を越えるようなものも生まれ…。

 分進日歩の現代にあって、20年前に書かれた物とは思えないリアリティを湛えたこの小説は、果たしてテクノロジーが生んだ卵なのだろうか。それとも新しい時代を生み得る鶏なのだろうか。
 一本5ページ弱のショートショートと大変読みやすいので、是非一度この未来の歴史小説をご堪能頂きたい。

 と、いうことで。本書「1999年のゲームキッズ」の、渡辺浩弐氏のサイン入り本を上下巻セットで、このブログをご覧の方一名様にプレゼントします。
 ご希望の方は私のtwitterアカウント(@ATUSIBOX)をフォローの上『ただいま!PCランド』と書いてReして下さい。
 締め切りは来週月曜日23時59分。抽選の上当選者にのみ詳しい発送方法をDMにてお知らせいたします。
 本企画に於いてお送りいただきました個人情報は本企画においてのみ使用し、プレゼントの到着確認後速やかに破棄させて頂きます。

楽しい波

2012/07/13 22:49 Category:業界
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口博信が新作ゲームを出す。と聞けば、多くのゲームファンは見目麗しき大作RPGを連想するだろう。だが姿を見せたのは、iOS向けのカジュアルなゲームであった。
 ミストウォーカーからリリースされる新作タイトル『PARTY WAVE』は、ずばりサーフィンをテーマにしたゲーム。画面上のキャラをドラックしてパドリングし、波に乗ったらタッチしてエアリアルを決める。煩雑な操作はない。ヴィジュアルからシステムまで、ゆったりした空気が流れているようだ。
 フェイスブックやツイッターで、その製作過程をちらちらと見せていたことでも話題となっていた。ハワイの海岸の波打ち際で、砂の上に書いたプランがプロジェクトの始まり、なんていう逸話も、坂口氏らしいではないか。

 説明するまでもなく、ファイナルファンタジーを世にもたらし、その作品のほとんどが、いわゆる大作と呼ばれる坂口氏である。そうした流れとは一線を画す毛色のゲームに、戸惑う人は少なくないだろう。
 無論一本のiOSゲームとして見るなら、価格も手触りもお手頃で楽しそうなゲームである。故にこのタイトルは、作者を評するか作品を評するかによって、ゲームファンにとっての試金石になるかもしれない。
 かつて坂口氏自身が、ゲームに作家性が表される時代が来ると予見していた。その言葉がブルードラゴンの発表時に発せられたことと合わせて鑑みれば、坂口氏の作家性がそこにあると暗に示している、と察した人もいるはずだ。
 だがPARTY WAVEは、見た目も中身もそうした作品群とは違いすぎる。そこに坂口博信の新たな作家性を見出すが、過去作との優劣によってのみ評価するか…。

 ともあれ、価格も操作もリーズナブルな、サーフィンの楽しさを抽出したアクションゲームであるらしい。期待は存分に高めてよいのではないだろうか。

雑感・映画『NAVY SEALS』

2012/07/13 22:46 Category:日記、雑記
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seals
リオテニスの生みの親、高橋氏が語った言葉が印象に残っている。
 テニスのゲームを作ろうとして、本物と同じサイズのコートや人間を用意すると、つまらなくなってしまうことがある。だから僕らは、テニスの面白さをデフォルメしたゲームを作ったんです、と。
 なるほど、左右の移動一つとっても、現実はそのスピードを調整できるが、ゲームは動くか否かの二択しかないことが多い。それは言わば、現実のプレーに枷をしているのと同じだ。楽しくなるはずもない。
 映画にしても同じだろうか?現実のスポーツをそのまま映画にしようとすれば、ストーリーやカメラアングルに制約が生まれる。スポーツとしては面白くなるだろうが、映画として面白くなるためには、やはりドラマ性や映像美にもこだわってほしいところ。そうなればスポーツとしてのリアリティは大なり小なり犠牲になる。作り手としては悩ましかろう。
 人の生死と国家の存亡を描く戦争映画は、ことこの二律背反に悩まされてきたジャンルかもしれない。まさか本当に戦争を起こすわけにも行かず、実際の戦場に行けば記録映像にしかならない。
 故に戦争の「何か」をデフォルメしてフィルムに落とし込むという手法は、以前から多く成されてきた。
 戦場をリアルに描くべくこの映画がデフォルメしたものは、ずばりその「リアリティ」であった。

 大国同士の戦争が終焉を迎え、大国対ゲリラという21世紀の戦争が幕を開けて十余年。
 米海軍特殊部隊SEALsに、人質救出作戦が令達される。南米コスタリカの麻薬王を捜査すべく、医師に扮して潜入していたCIA女性エージェントが拉致されたのだ。
 練磨された肉体と精神力、完成されたチームワークで作戦を遂行するSEALs。負傷者を出しながらも、人質を無事救出する。
 だが彼女が持ち帰った携帯電話から、新たな火種が発覚。SEALsは再び戦場へ降り立つ…。

 と、ストーリーは昨今お馴染みの、テロ対アメリカという基本構文。では何が突出しているかと言えば、キャスト。大物俳優を起用しているのではない。登場するSEALs隊員すべてが、本物の現役SEALs隊員なのだ。
 もちろん元軍人や現役特殊部隊隊員を、演技指導やアドバイザーに起用することは珍しくない。だがカメラの前に立たせる例は珍しい…否、全員を本物で揃えた例は皆無ではないだろうか。
 それだけではない。作中で展開される作戦は、スタッフが提示したシチュエーションを元に、演じる彼ら、つまり現役SEALs隊員が立案したもの。ストーリーの都合ではない、本物の作戦が展開されているのだ。
 しかも劇中に発射される銃は、ほとんどが実弾を発射しているというから恐ろしい。この映画のメイキングを是非に見てみたい。
 プロの兵隊とはいえ演技は素人。そのへんは大丈夫かと思えば心配無用。ガチで命のやり取りをしてきた男たちである。黙って遠くを見る横顔だけでも十分銀幕に映えるし、やっぱり外人さんは、こういうことをそつなくこなすのが上手い上手い。誰が役者さんなのかわからなくなるほどだ。もちろんテロリストは役者だろうが。

 現役隊員を起用し、リアリティをデフォルメすることで、他の戦争映画とは一線を画す何かが浮かび上がってくる。
 娯楽作ではない、記録映像でもない。迫力と生々しさを兼ね備えた、本当の戦争が、ここにある。

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ATUSI

Author:ATUSI
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