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ゲーム論説ブログ

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X of X (8) 百行の実

2011/10/26 19:13 Category:X of X
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2005年2月25日、坂口博信氏による次世代Xbox向けタイトルが、2タイトル開発中であることが正式に発表された。この二本は、のちに『ロストオデッセイ』『ブルードラゴン』となって姿を現す。
 そしてこれが、それまで噂の域を脱しなかった、次世代Xboxの公式発表となった。

 国内のみならず、世界中が注目するXbox次世代機の発表が日本からもたらされたことに、国内のメディアやXboxファンは沸き立った。
 当時Xboxの累計販売台数は、アジア圏でトータルしても、北米の販売台数の十分の一ほどに過ぎなかった。MSは05年度上半期(7-1月)決算で、世界累計販売台数を1990万台と発表。うち1320万台を北米のみで売り上げている。
 そんな日本で、社運を左右する発表が為された事を見ても、いかに日本市場に注力しようとしているかが窺い知れた。

 マイクロソフト副社長(当時)のピーター・ムーア氏は、同時期に行われたインタビューの中で、日本でのXboxの失敗を認めている。ファミコンを生み、世界の家庭用ゲーム市場を打ち立てた日本の独自性は、ソフトウェアの巨人をもってしても容易く攻めきれるものではなかった。
 しかしMSは、そこで日本市場からおずおずと退くほど、弱腰ではなかったのである。

 まずMSは、日本での不調の原因を徹底的に洗い出した。その上位に上がったのが、無骨なデザインである。
 そこで次世代機のデザインコンペを日米両国で開催。最終的に北米のAstro studio社と、日本のハーズ実験デザイン研究所が選ばれ、両社の共同でデザインが進められた。
 決して日本人好みになりすぎず、かといってアメリカ的により過ぎず。両社のキャッチボールの末、有機的シルエットと機能美を兼ね備えたコンソールが完成した。
 次に着手されたのが、日本向けタイトルの不足を解消すること。ことXboxにおいて決定的に不足していたRPGを打ち出すべく、MSが白羽の矢を立てたのが、ゲーム史に輝く名作『ファイナルファンタジー』シリーズの生みの親であった。
 その他にも、著名なクリエータを起用した国産タイトルを続けて発表。またLIVE機能も、より使いやすくなったことはもとより、クレジットカードを使わずに利用可能にするなどの改善もなされた。

 巨人MSのプライドを賭けた失地回復作戦。Xbox第二章の開幕は、間違いなく日本での勝利を目指したものだった。
 そしてそれは、同時に現行機の時代の終幕を意味していた。

(続)
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雑感・エースコンバット アサルトホライゾン

2011/10/18 21:24 Category:ソフトレビュー
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acah
前も引いた逸話を一席。
 ハドソン社が、ファミコンの名作シューティング『スターソルジャー』をリメイクしようとしていた時のこと。試作段階のバージョンをプレイした、高橋名人こと高橋利幸氏がこう言った。
「これはスターソルジャーじゃない」
 名人が不満を持ったのは、あまりにも多すぎる敵の弾の出方だった。
 リメイクにあたった若いスタッフたちは当初、いわゆる弾幕シューティングのようなものを設計していた。
「今のシューティングはこれなんです」
 食い下がる開発陣に、名人は一喝する。
「それはわかる。そういうものを作りたいなら作ればいい。でもそれなら、そのゲームにスターソルジャーという名前は付けないで欲しい。仕様を変えるか名前を変えるかしてくれないか」
 名人は譲らす、最終的に敵の弾数を減らした、昔ながらの打ち込み系シューティングとしてリメイクされ、同作は好評を得た。
 自らの人生に絶大な影響を与え、ファミコン世代のゲームファンにとっても特別な名前であるそのゲームを、名人は何か特別な意味で守ろうとしたのだろう。
 あるいは、名は体を表すという言葉の意味を、若い世代に身を挺して教えたのかもしれない。

 3Dフライトシューティングの先駆にして究極と謳われて久しい名を持つタイトルが、革新的進化を体に纏って帰ってきた。

 冷戦構造が終焉を迎え、かわって反政府勢力との闘争という新しい戦争構造を見て久しい2015年。
「アフリカを取り戻す」の言葉を旗印に、アフリカ全土で激化する反政府運動。これに手を焼いた現地政府は、国連に速やかな鎮圧を要請する。
 NATO、米軍を中心とする連合軍は、潤沢な最新装備でこれらの勢力を容易に掃討する…かに思われた。
 だが戦況が深まっていくにつれ、前線の隊員たちは違和感を覚えていた。
 地下組織にしては整った装備、潤沢な資金、膨大な人員、見たこともない破壊力を持った兵器、彼らが発した言語、そして戦場の空に現れた、一匹の人食い鮫…。
 三つの大陸を股に掛けた、悪夢のような戦争が始まろうとしていた。

 シリーズファンであれば、今更説明の必要もないシステムは健在。リアルな空戦というより、飛んで撃って敵を落とす楽しみをデフォルメした、エスコンらしい組み立てである。
 無論新要素もある。敵機に接近した状態でLBとRBを同時押しすると、ドッグファイトモード(DFM)に突入する。
 これは大まかな操縦を自動にし、敵機をサイトに納め、ロックオン精度がさらに高まったミサイルを叩き込むというもの。手が届きそうな距離にぴたりと付け、立て続けにミサイルを喰らわせ、敵機が空の藻屑と消えていく様は、得も言われぬ快感である。
 対地ミッションでもアプローチ進路や操縦をアシストしてくれたり、撃つ事に集中できるつくりも嬉しい。
 また今回新たに、攻撃ヘリによるミッションも追加された。挙動が全く異なるヘリで、対地攻撃を主にした作戦に身を投じることになるのだ。

 さてここまで読めば、長らくこのブログにお付き合いいただいている方ならお気づきかもしれない。枕の文との絡みがそろそろ出てくるぞ、と。
 言わずもがな、このゲームをプレイした率直な見解を述べねばなるまい。それは正にタイトルに関することだ。そのためにもう一度、話がそれることをご容赦いただきたい。

 私の父はゲームが苦手である。年齢的なものもあるが、昨今の据え置き機タイトルは、ある程度システムを継承したり模倣したものが多く、その入り口となるゲームをやっていないと、なかなか入り込めないことが多いこともあげられる。
 そんな中にあって、エスコンシリーズは父が実によくプレーするタイトルだ。暇を見つけてはゲームを立ち上げ、多聞に漏れず体を傾けながら空戦を楽しんでいる。
 私にとってはいいサンプルだ。反射神経も衰えた還暦の男が、こうも嵌るタイトルというのも珍しい。そして私は、その秘密が絶妙なテンポにあると踏んでいる。
 ゲームを始め、敵と遭遇し、背後を取りロックオンを刻み、ミサイルを放って落とす。このテンポが実にいい間を取って進んでいるのだ。
 忙しなさ過ぎず、かといって集中力が途切れるほど間延びせず、機体と装備で自分なりのテンポを作ることも出来るのだ。
 そして今回、ACAHをプレイして率直に感じたのは、このテンポの大幅な変化だった。

 DFMは確かに画期的で面白い。だが操縦のほとんどをCPUに委ね、ロックオンの上にさらにロックオンを重ねて打つというのは、二拍子が三拍子にかわったようなもの。それにこの部分は、見た目も操作もかなり忙しなくなる。
 加えて(あくまで印象の範疇を脱しないが)DFMに合わせた為か、通常モードでのレギュラーミサイルが当たりにくくなっている。
 次にヘリミッション。なるほど空戦を極めていけば、いつかはゲームに組み込みたいと願うものだろう。だがこれは、本当にエスコンに必要なものだったのか。まるでテンポの違う兵器を突然与えられて、ユーザーを混乱させはしないだろうか。
 そして一番の疑問は、物語の舞台を架空の世界から現実の世界に移し、それまで直接描かないことが暗黙の了解であった主人公を、顔や名前をつけて登場させたことだ。
 発売前からここが一番気になっていた。ゲーム中に飛び込んでくる敵の無線に『あいつが飛んでるぞ!最優先で落とせ!』なんて言われ、俺のことかオイ?なんてほくそ笑むのが、エスコンの楽しみの一つであった。
 主人公に顔と名前を与え、しかも他にも操作するキャラが複数いるのでは、その特有の没入間を削ぎ落としてしまわないだろうか。

 誤解を招かぬよう明記する。本作はフライトSTGとしては、文句のないピッカピカの良作だ。
 だがそこに『エースコンバット』という箱書きを与えた時、何とも言えぬちぐはぐな手触りを感じずにはいられなかった。
 スタッフにとってそれらは、大きな決断であったかもしれない。だが敢えて断言しよう。私はこれを、エスコンだからと言って父に勧めることには二の足を踏む。

 進化と変化。
 長らくフライトSTGのエースとして君臨してきたからこそ与えられた課題に、今いる最高のスタッフが出した最高の答えがこれなのだろう。
 くどいようだがゲームとしては満点だ。しかしエスコンとしては、あなたはどう思うだろうか。
 これが、新たなエスコンの名が表す体ならば、それもまたいいと思うのだが。

Xbox 360 感謝祭 in AKIBA 秋の祭典に行ってきた。

2011/10/17 09:00 Category:イベントレポート
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0011
10月16日。秋の気配も吹き飛ぶような日差しの下、東京は秋葉原で行われた『Xbox 360 感謝祭 in AKIBA 秋の祭典』 に行ってきた。
 会場は昨年同様、ベルサール秋葉原の一階。この秋から年末にかけての注目作、全13タイトルが会場に並んだ。
 あまり時間がなかったため、今回は2タイトルのみレポートさせていただく。

『TROPICO4』
 一部熱狂的支持を受ける、箱庭シムの最新作。
 第一作目のリメイクであった前作とは違い、今回は完全新作。オブジェクトの造形や環境のグラフィックに大きな変化はない。しいて言えば、各建物のコントロール画面が1ページに纏められたことか。
 だがシステム面は大幅に改良されている。
 例えば、国防や経済といった大臣を擁する『内閣』が登場したり、核兵器を保有し外交上のカードにすることも可能。新たに「塩」が資源に追加されたり、発電所も風力や原子力など数種類から選べるようになる。
 また前作で少しわかりづらかった、住民からの要求とその達成を、ミニクエストという形で明確にし、達成の報酬もつけることで攻略意識を高めさせている。
 火災に備えて消防署を建てる必要があったり、旱魃が農作物の収穫を阻害したり、島国の命綱でもある輸送船が座礁することもあるとか…。
 私「なんか苦労する要素ばっかりですね。便利になる改良点はないですか?」
 スタッフ「…頑張って下さい(^^;;」
 頑張るしかないようである。そして頑張りたくなる手触りを感じたことも明記する。

『Halo: Combat Evolved Anniversary』
 説明無用のXboxの代名詞。その第一作が、大幅な進化を遂げて帰ってくる。
 とはいえ、システム面はそのまま。グラフィックが360のポテンシャルを得て別物のように生まれ変わった。
 加えて今回は3Dテレビで体験できた。奥行きの広がりは素晴らしく、処理落ちも気にならない。
 多くは語るまい。シリーズファンなら当然買うだろうし、気になっている人は絶対買うべきだし、じっくり遊んでもらいたいからだ。

 陽気のせいもあるのだろうが、今回は特に家族連れが目に付いた。そしてやはり、キネクトタイトルの食いつきは抜群である。
 据え置き機の弱点とも言われるライトユーザーに、一歩踏み込めたのではないだろうか。

雑感・トロピコ3

2011/10/16 16:39 Category:ソフトレビュー
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TRP
っかりこのソフトのレビューを書くのを忘れていた。私としてはかなり嵌った部類のゲームなのに、実に迂闊であった。

 町や国をゲーム内に作る、いわゆる箱庭シミュレーションゲームは、PCゲーム黎明の頃から多く作られてきた。
 その基本理念は、プレイヤーの取った施策に対し、CPUがその作用を計算し、結果を都市に反映させるという、まさに計算機の主題ともいうべきものだ。
 記憶媒体やCPUに大きな制約があった頃、CPUが計算できる作用は大雑把なものが多かった。居住区画を設置すれば、周囲にある商業施設や交通網の過不足から、発展の度合いを計算し、人口が増え、税収に反映される。
 この人口と税収の増加こそが、箱庭シム共通の目的でもあった。しかしCPUの性能が飛躍的に向上してしまっや昨今。ただ遮二無二人手を増やすだけの箱庭シムを作り続けるメーカーはいなかった。少なくとも、このメーカーはそうであるらしい。

 1950年代。世界が二つの色に分かれ、軍拡と核開発というきな臭い戦争を繰り広げていた頃。カリブ海に浮かぶ島国『トロピコ』に、新たなプレジデンテ(大統領)が誕生した。
 資本主義圏から近く、共産主義圏からも近く、肥沃な土壌と豊富な地下資源に恵まれたこの国は、正に未来を歩くことを許された国だった。
 そう、南洋の楽園にするのも、カリブの火薬庫にするのも、あなたの指揮棒の一振りできまるのだ…。

 プレイヤーはいくつかの島からなるトロピコのうち、いずれか一つの島(シナリオ)を選び、最初に与えられる宮殿、建設事務所、運送事務所、いくつかの農園と住居、そして幾許かの資金を持ってスタートする。
 まず必要なのは、島民(国民)を生かすための食料の確保だ。これは農園のほかに牧場を作ることでも獲得可能で、作れる作物も数種類ある。
 が、ひとつの農園は一種類の作物しか作れず、土壌や環境の向き不向きで、取れる作物もその量も変わる。その場に合ったものを栽培しなくてはならないのだ。
 食の確保が出来たら、次はそれを得るための職が必要になる。
 無論農園も職業になるのだが、これだけでは雇用要求を満たせない。そこで優秀な地質学者が割り出した(らしい)地下資源の有無や土壌成分から、適切な生産手段を配置して、雇用を創出しなくてはならない。
 地下鉱脈があるところには採掘所。漁場があるところには漁港(これも島民の食料になる)。石油が埋まっているなら油田。タバコの葉やさとうきびといった作物も、場所によっては豊富に栽培できる。
 そして忘れてはならないのが住居。島民は放っておいても、自ら掘っ立て小屋を作って住みだす逞しさを備えているが、これは犯罪の温床になりやすく美観も損ねる。そこでプレジデンテ自ら、島民の住居を作ってやらなくてはならない。
 種類は低価格のアパートから高級住宅まであり、当然家賃収入も望める。
 だがこれらは、先述の職が置かれた場所から遠すぎると、住民の移動時間が増え、生産性の低下を招く。能率的に労働者を運用するための、地理的な工夫も必要なのだ。
 そしてそんなことをしていれば、国庫は瞬く間に底をつく。スイス銀行が1万ドルまでの融資をしてくれるとはいえ、いつまでも脛を齧ってはいられない。
 そこでドルを稼ぐ必要が出てくる。税収や家賃収入では足りない。輸出による外貨獲得である。
 鉱石や原料物資は海外に売れ、これがトロピコの主収入になるのだ。
 またタバコや砂糖、金やパイナップルといった物資は、自国内に加工場を作ることで、製品価値を高めて輸出が出来る。
 暮らしにゆとりが出来始めた島民は、やれ娯楽をやれ学校をと様々な要求を突きつけてくる。これをうまく取りまとめるのも、プレジデンテの力量次第である。

 といったところが、本作の経済面の大まかなサイクル。このゲームのもう一つの肝は、政治面での自由度にあるのだ。
 まず国内に発令する「布告」コマンドが豊富で、その方針も様々。減税、福祉年金、識字率向上といった普通の(?)ものはもとより、秘密警察の設置や同性結婚の許可。戒厳令による自由選挙の停止などもある。
 また外務省を設置すると、外交コマンドも使えるようになる。大まかな方針は、親米派か信ソ派か中立かの三つ。
 中立を保てば、両国から経済援助を同じくらいもらえるが、同時にどちらかの機嫌を損ねれば、侵略の憂き目にあうことにもなる。
 どちらかの国に依れば、手厚い援助を受けたり、軍事同盟による庇護を受けることも可能だ。しかし同時に、国粋主義者の支持が下がるという反作用もある。選挙の際不利になることもしばしば。
 そこで秘密警察を投入し、対立候補や支持者を…といったこともできてしまう。何とも自由な国ではないか。

 南洋に浮かぶ宝石のような楽園。しかしそこに求められるのは、金と政治という究極のリアリズムのみ。
 理想国家の建国か、私利私欲を貪りつくすか。大統領各位、くれぐれも、クーデターにはご用心を。

追悼・スティーブ・ジョブズ

2011/10/06 22:20 Category:ニュース
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レイジーな人たちがいる
 反逆者、厄介者と呼ばれる人たち
 四角い穴に丸い杭を打ち込むように
 物事をまるで違う目で見る人たち
 彼らは規則を嫌う
 彼らは現状を肯定しない
 彼らの言葉に心を打たれる人がいる
 反対する人も、賞賛する人も、貶す人もいる
 しかし彼らを無視することは、誰にも出来ない
 なぜなら、彼らは物事を変えたからだ
 彼らは人間を前進させた
 彼らはクレイジーだと言われるが
 私たちは、天才だと思う

 自分が世界を変えられると
 本気で信じる人たちこそが
 本当に世界を変えているのだから…


 1998年。アップルコンピュータ社は『Think different』と銘打った広告キャンペーンを展開。クリエイティブシーンで、今なお圧倒的支持を受けるアップル社製コンピュータを象徴するようなコピーが、アップルファンの絶大な支持を受けることになる。
 その先陣を切るように作られたイメージCMで、次々登場する歴史的偉人達のバックに、上記のナレーションが流れていた。
 これは、リドリー・スコットが監督した傑作CM『1984』と並んで、アップルを象徴する映像として知られている。
 そしてその前年、かつて追放の憂き目に会いながらも、自らが生み育てたアップルの窮地を救うべくCEOに就任し、このキャンペーンを打ち出したのが、誰あろうスティーブ・ジョブズであった。


 スティーブ・ジョブズが永眠した。56歳、大往生とは呼べない、あまりに早すぎる訃報だ。

 1971年、地元のコンピュータマニアの集まりで、盟友スティーブ・ウォズニアックと出会う。75年、ウォズは当時人気を博した自作キットを改良し、コンピュータ『Apple I』を完成。これを機に、アップルコンピュータ社は誕生する。
 その後もアグレッシブな経営手腕とデザインへのこだわりから、次々と革新的PCを送り出すも、経営陣との軋轢も絶えなかった。85年、ジョブズは事実上アップルから去ることになる。
 その後右肩下がりになったアップルの経営に復帰するや、大規模なリストラをはじめとした経営改善策を打ち出す。そして低価格でインテリアのようなデザインのPC『iMac』をはじめ、続々と新製品をリリース。アップル復活の狼煙を上げた。
 2004年。初期の膵臓ガンであると診断。公式発表は避け、すぐさま処置が施された。
 その後もiPhoneをはじめとする主力製品の改良等、意欲的に活動を続けていたが、今年1月に休養を発表。8月にCEOを辞任し会長職に就く。
 そして10月5日、iPhone4Sの発表を見届けるかのように、家族に見守られながら静かに息を引き取ったという。

 IT業界のみならず、様々な分野から哀悼の辞が絶えないことが、彼の非凡さと世界に与えた影響の大きさを語って余りある。コンピュータを変え、情報機器を変え、音楽事業を変え、電話まで変えてしまった男である。
 アーティストや政治家ではない、一企業経営者の死がここまで強く重く受け止められたことが、かつてあっただろうか。
 これがカリスマ性というものの一端なのかもしれない。

 冒頭のナレーションを「彼」と読み替えて、私からの哀悼の辞とする。
 合掌。

プロフィール

ATUSI

Author:ATUSI
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