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ゲーム論説ブログ

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雑感・PORTAL2

2011/05/27 12:36 Category:ソフトレビュー
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PORTAL2
イツの心理学者ケール・ビューラーは、人が発見や発想を得た瞬間を「Aha-erlebnis」と名付けた。
 わずか0.1秒の間に脳の神経細胞が活性化するこの現象は、日本では茂木健一郎教授が「アハ体験」として紹介したことでも知られている。
 脳はこの「気持ちよさ」に逆らえないという。突き詰めればそれは、問題にぶつかったときのもやもやが一瞬で「達成感」に昇華する瞬間。パズルの醍醐味とも言うべき、ブレイクスルーポイントが生まれる瞬間である。
 そのアハ体験に、もう一つエッセンスを加味したらどうなるだろう?そう例えば、雑誌のパズルのようにじっと座ったまま解くのではなく、FPSのアクション性と爽快感を足したら…?

 不可思議な世界観と独特のシステム設計で話題を呼んだ前作の勢いもそのままに、新たな要素と深まるストーリーを引っ提げて、超硬派FPSアクションパズルが帰ってきた。

 あなたは目覚める。場所も時代も想像できないほど遠どこか。コールドスリープから目覚めると、そこは廃墟であった。
 何があったのか。ここはどこなのか。それすら知れぬまま、あなたは脱出を試みる。唯一の武器は、空間を捻じ曲げる不思議な銃、ポータルガンだけだった…。
 
 ストーリーの解説をしすぎると、ネタばれになるのでこの辺で。
 このゲームは、パズルを主体としたアクションFPSである。壁に空間を捻じ曲げて繋がる穴を開ける銃『ポータルガン』を駆使し、部屋に仕組まれた謎を解き明かして進んでいく。
 難しく聞こえるが、実際やってもらえると理解が早い。特定の壁にどこでもドアのようなものを作れると思ってもらえれば良いだろう。
 例えば、手も届かないような高所にゴールがあった場合、ゴールの手前の壁に向けて銃を撃つ。するとそこに穴が開き、続けて自分の近くにもう一つ穴を空けると、その二つが繋がった穴となるのだ。
 これを応用し、崖の向こう側に一瞬で移動したり、高い場所から飛び降りたりも出来る。また穴に飛び込む前に作用していた運動が、出てくる際にかかったままであることを応用すれば、床の穴から飛び上がったりすることも出来る。
 うまく伝わったかどうか甚だ疑問だが、この現実にはありえない現象を駆使して進むアクション性が、本作の肝なのだ。
 また今回新要素として、ジャンプ力や加速力を高める二種類のジェルや、レーザーを屈折させるキューブ、空中を移動できるフィールドの発生装置などが登場。前作にも増して応用範囲が広がり、プレイヤーの脳を捩らせてくれるだろう。

 本作の最大の特徴と呼べるのが、二人同時の協力プレイ。いわゆるCo-opモードを実装したことだろう。
 オンラインやシステムリンクでフレンドを募り、キャンペーンモードと全く違うステージを、並居るトラップやギミックを掻い潜り進んでいく。
 役割を分けたり同時操作を要求されたり、時には相手を踏み潰してしまうことさえ楽しくなる絶妙なテンポに、マルチに不慣れな方々もきっとはまっていくことだろう。

 そしてキャンペーン、マルチを通して、このゲームの味わいとなっているのが、絶妙なレベルデザインがもたらす「アハ体験」なのだ。
 ステージ上に配された、一見関連性のなさそうなアイテムや仕掛けをつぶさに眺め、そこにポータルガンがもたらす変則性を加味していく。やがてゴールへ繋がる道が見え、それが実現した瞬間、脳が逆らえない0.1秒の快感が訪れるのである。

 ゲームが3Dの表現を可能にし、物理演算処理が当たり前にすらなりつつある昨今。それらを演出手段のみならず、クリアに必要な道具にまで昇華させた「撃って進むパズル」というジャンル。
 当代TVゲームのひとつの骨頂を、是非ご堪能あれ。
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X of X (3) 名作の系譜

2011/05/22 09:00 Category:X of X
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トリートファイターシリーズに端を発するアーケード格闘ゲームは、バーチャファイターにより3D格闘という「革命」を迎える。
 そしてリアリティと同時に「美しさ」を目指した3D格闘ゲームが誕生し、Xboxのロンチを飾ることとなる。
『Dead or Alive 3』
 Xboxを初期に購入した人の中には、このソフトを同時に買ったという人も多いのではないだろうか。
 高度に完成された格闘ゲームとしてはもとより、ステージの描き込みやキャラクターコンテンツとしても話題を博し、主力タイトルのひとつとしてXboxを牽引していくこととなる。
 こと2003年1月にリリースされたスピンオフ作品『Dead or Alive Xtreme Beach Volleyball』は、キャラの美しさのみならず、ファッションアイテムやコレクションアイテムといったやりこみ要素も好評を博し、このソフトのために本体を買うという人がいたとかいないとか。
 その真偽はどうあれ、Xboxキラーコンテンツとして知られるようになったことは間違いない。

 DOAシリーズ同様、Xboxを語る上で忘れてはならないソフトは?と聞かれ『鉄騎』の名を出すユーザーは少なくあるまい。
 それまで専用コントローラを付属させたゲームは少なくないが、これほど大きく無骨なコントローラを付属させた例はないだろう。巨大ロボットを操縦するゲームという、ただそれだけのために生み出されたコントローラは、それだけでニュースであった。
 幅80センチ超、奥行き約30センチ。二本のレバー、トグルスイッチ、フットペダル、ばねでカバーが持ち上がる緊急脱出ボタン(一番こだわったそう)等、計40個以上のスイッチ類には、あまねくゲーム中に必要な機能が割り振られている。
 そしてパイロットが死亡するとセーブデータが消えるという硬派な設計と、コントローラ同梱で19800円という価格。すべてが手軽さを度外視した、趣味的なゲームだった。
 しかしてその完成度は高く評価され、根強いファンも獲得。オンラインに対応した続作『鉄騎大戦』共々、Xbox…否、ゲーム史に厚く無骨な足跡を残したのである。
 キネクト対応としてリリースされる次回作にも、絶大な期待を寄せていいのではないだろうか。

 ロボット+特殊なインターフェイスという組み合わせで、鉄騎に負けない作品がある。音声で人型ロボットとコミュニケーションをとるゲーム『N.U.D.E.@』である。
 近未来、大手電子機器メーカーが開発した、個人向け生活支援アンドロイド「P.A.S.S.」のモニタリングユーザーとなり、彼女と言葉を交わして育成するゲームである。
 高い音声認識力と合成音声による会話という操作方法は、誰もが夢見た次世代のゲーム体験と呼ぶに相応しいものだった。

 高精細に作りこまれたゲームはもとより、こうしたエポックメイキングと呼べる特徴的タイトルを生み出せたのも、Xboxならではではないだろうか。
 そんな珠玉のタイトルの中にあって、この一本を書き忘れては記事が…否、企画そのものが締まらない。
 Xboxのマシンパワーを徹底的に使い切り、家庭用ハードに於けるFPSの地位を確立し、北米ではゲーム市場そのものを揺るがす人気を誇る、世界最高のFPS。

『HALO』

 次回はこの一本についてのみ語っていきたいと思う。

(続)

新電話立国

2011/05/12 15:07 Category:ニュース
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1876年3月10日。アレクサンダー・グラハム・ベルにより、記念すべき一声が放たれる。
「Mr.Watson! Come here. I want you!」
 実験中、蓄電池用の薬品をこぼしてしまったベルが、階下にいる助手ワトソン氏を、直接大声で呼び出そうとした声が、試作中だった電話機を通して、偶然ワトソン氏に伝えられた。
 これが、世界で初めて電気的手段によって伝えられた音声となった。
 その後、電話機が通信分野に革命を起こし、歴史を変えた発明の一つに数えられるようになったことは言うまでもない。大きな潮流の始まりは、意外とささやかなものである。

 85億ドルの買収劇を、ささやかな始まりというのは些か気が引ける。マイクロソフトは10日、IP電話サービスの大手スカイプテクノロジーズを買収したと発表。ソフトウェアの巨人が、新たな武器を手にした。
 リリースによれば、スカイプ社はXbox360をはじめとする様々なMS製品をサポートし、同時にMSは、既存のスカイプユーザーとXboxLIVEなどのコミュニティを繋げていくらしい。ゆくゆくはXboxおよびキネクトも、スカイプを通したコミュニケーションが可能になるようだ。

 これによりXboxが得るメリットはどうだろう?ボイスチャットに代わるコミュニケーションツールの誕生はもとより、Xboxユーザーのみならずより多くのアカウントとの通話が可能になり、ネットワーク端末としての価値も高まる。ライト・ファミリー向けには、簡単に扱えるTV電話機としても売り込めるだろう。
 
 Telephoneの語源は、ギリシャ語の遠い声を意味する言葉(τῆλε-φωνή)だそう。電話機誕生から百三十余年、こうした流れの中で、どんどん世界の声が近くなっていく。
 ゲーム機に革命を起こす潮流の大いなる発端となるか否か、期待を込めて見守りたい。

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ATUSI

Author:ATUSI
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